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(回答先: ロ首相の進退焦点に ユコス事件で政局流動化【モスクワ１日共同】 投稿者 hou 日時 2003 年 11 月 02 日 12:26:25)
これがロシアの政変の序幕だとすれば、ふたたび、共産主義へ逆戻りすることになるだろう。
それなのに日本のメディアはその重大性に気づいていないのか鈍い反応だ。
これは日本の政治のような派閥の抗争ではない。
強権派（Ｈａｒｄｌｉｎｅｒｓ）といわれるグループが、資本家の自由を全然尊重してないよということが暴露された、ということが問題なのだ。結局ロシアのビジネスはリスクが高すぎる、というのが、西欧ビジネスマンのもつ印象であり、それが残念ながらまたもや証明されてしまったということだ。
プーチンの市場重視主義者との評価は一夜にして吹っ飛んだ。彼は元ＫＧＢ所属であったのであり、そのＫＧＢを抑えきれなかったということは、彼には権力はなくただ、西欧の投資を呼び込むための都合のいい顔に過ぎず、つまり強権派の操り人形だったということになろう。
世界に名だたる情報重視の国、イギリスのメディア、ＢＢＣは、この事件を「誰かがユコスの社長を嫌いになったのだろう、しかしそれがなぜかというのは謎だというしかない」と論じ不可解さを隠さない。ヨーロッパ人にわからない今回の事件を日本人が捉えかねているのも無理はない。
98年のロシア危機から5年が経つ。
この間、ロシアの国営企業の民営化は目覚しいものがあった。
西欧の投資家はだんだんと警戒心を解き、また投資家優遇の政策、税制、情報公開の流れは確固したものに見えた。
しかし、一夜にして革命が起き、共産主義に逆戻りしてしまうということがありうる国だということが白日のもとにされてしまった。
ロシアのバブルは崩壊しそうである。
ＮＹダウは週末も続伸してこのニュースを無視しているようだが、
この事件が世界に波及しないことを願うばかりだ。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。