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(回答先: Re: 野坂参三に続き宮本顕治も世界権力の代理人? 投稿者 愚民党 日時 2003 年 11 月 25 日 03:15:28)
愚民党さん、こんにちわ。
「宮本顕治のはるかなる変態長征総史」を、あいつならそうなんだろうなと思いながら読みました。
書かれている言動は、彼が世界権力の代理人ではなく“純粋”のマルクス−レーニン主義者であっても理解できます。
誰の頭の中にもない“真理”というものはないのですから、宮本氏は、自身が解釈したマルクス−レーニン主義を真理と考えていたはずです。
そして、現実世界を悪と考え、日本人民や人類の救済が自分の使命だと思い革命運動に身を捧げていたとします。
このような前提に立てば、彼の言動はそれに即しても解明できます。
最高のマルクス−レーニン主義者と自負しているわけですから、自分の理論や政策で党をまとめあげることが革命に貢献することだと思い込む。
支配層は共産党を最大の敵だと考えているからスパイも送り込んでいるはずだから、あやしい党員は炙り出さなければならないと考える。(スパイを殺すことも革命の大義と思う)
自分は党や革命運動にとって不可欠の人間だから、自分の安全を保つために嘘をついたり逃げたりしても正当なふるまいだ。
党内で民主主義や自由主義が広まってもくだらない議論がはびこるだけで、党の活動力が衰えるだけでなく、党の進むべき道さえ定まらなくなるのだから、革命運動を阻害するだけだと思う。
自分を最高の革命家だと自負している人は、党内闘争で勝利することが革命に貢献することだ信じ込んでいるわけです。
マルクス−レーニン主義は歴史観など理論そのものが世界権力の代理物だと思っていますから、マルクス−レーニン主義者が世界権力の代理人になっても不思議ではありません。そして恐ろしいことに、マルクス−レーニン主義を信仰しているマルクス−レーニン主義者は、自分こそが人類の救済者であると信じ、世界権力の代理人であることなぞ微塵も疑うことがありません。
産業資本と労働者という対立構造に集約した階級社会論を広めて、国際金融家に対する矛先を逸らす役割を果たしているのがマルクス−レーニン主義です。
産業資本の生き血を吸い上げているのが国際金融家だという認識がない限り、産業資本と労働者の対立も明確には認識できないわけですから、それを解消することもできません。
それどころか、産業資本制近代が終焉を迎えようとしている今、国際金融家が、社会主義化(産業国有化)を通じて産業資本と労働者の対立を解消する政策を打ち出すはずですが、それの意味するところも理解できず、当然のことながら対抗することもできません。
現状を肯定している政治勢力=政治家も、革命を志向しているマルクス−レーニン主義政治勢力も、世界権力の補完物です。
革命の旗を振っているマルクス−レーニン主義が、世界権力の補完物になっていることのほうが罪としては重いですね。
いったんそこまでさめた目で現実を見る必要があると思っています。