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(回答先: 仙台・筋弛緩剤事件、19日から論告 異例の3日間朗読(朝日新聞) 投稿者 シジミ 日時 2003 年 11 月 18 日 04:47:53)
仙台市泉区の北陵クリニック(昨年4月廃院)で患者の点滴などに筋弛緩(しかん)剤を混入したとして、5件の殺人・同未遂罪に問われている元職員で准看護師、守(もり)大助被告(32)の論告求刑公判が19日午前、仙台地裁(畑中英明裁判長)で始まった。
3日間にわたる異例の論告となり、最終日の28日、検察側は守被告に対し厳しい刑を求刑するものとみられる。
裁判では、守被告の逮捕直後の自白の信用性や筋弛緩剤の鑑定結果を巡って、検察、弁護側双方が真っ向から対立している。
検察側は、守被告が逮捕される約1か月前の2000年12月初め、宮城県警がクリニック関係者から「容体が急変する患者が多く、急変には守被告が関与した疑いがある」という相談を受け、捜査に着手した経緯から論告を始めた。
守被告は、その2日後に解雇を言い渡されたが、検察側は解雇当日夜の守被告の行動について「被告が私物を持ち帰ることを装って、病院内から筋弛緩剤の空アンプルを持ち出そうとしたことは、罪証隠滅工作にほかならない」と述べ、被告・弁護側の無罪主張を明確に否定した。
さらに、この空アンプルや任意提出された点滴ボトルなどを鑑定した結果、筋弛緩剤の成分のベクロニウムが検出された経緯などを述べた。この後、被害者の1歳女児(当時)から順に、守被告が殺意を持って筋弛緩剤を混入したとする経緯などを論証した。犯行の動機について検察側は、勤務条件や医師への不満があったと指摘した。
守被告は2000年2月から11月にかけ、呼吸停止作用がある筋弛緩剤を患者の点滴などに混入し、入院していた下山雪子さん(当時89歳)を殺害、1歳女児と11歳女児、4歳男児と45歳団体職員(年齢はいずれも当時)の殺害を企てたとして、逮捕、起訴された。
◆筋弛緩剤=脳からの神経刺激を遮断、筋肉の収縮を抑える薬。麻酔時に気管内挿管をしやすくしたり、開腹手術で筋肉の緊張を取るために使用。検察側は、最も一般的なマスキュラックス(商品名)が点滴などに混入されたとしている。用法を間違えると呼吸が停止し、死に至る。
(2003/11/19/14:00 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20031119it04.htm