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(回答先: イラクの反乱分子には武力で対決を エジプト誌が米軍事報告明らかに 【日刊ベリタ】 投稿者 魔人の呪い 日時 2004 年 4 月 22 日 18:54:03)
「イラクのインティファーダ」――このようにイラク人民の闘いを表現するのは、いまやアラブのマスコミにかぎらない。西側メディアの一部も、ポピュラー・アップライジング(popular uprising)、すなわち「民衆蜂起」ないし「人民蜂起」の名を、イラク人民の反米・反占領闘争に与えつつある。
事実、ファルージャに送られた米兵は言った。「一握りの敵が反抗していると言われたが、来てみたら街中がみな敵だった」、と。これぞポピュラー・アップライジングの確かな証。
これにたいして、人民蜂起がはじまったことを必死になって否定しようとしているのが占領国アメリカのブッシュ政権である。
「いま起きている事態は、ポピュラー・アップライジングではない」――憔悴しきった表情を浮かべながら精一杯つっぱってみせたのがブッシュ(四月十三日の記者会見)。
シーア派のサドル派の決起が燎原の火のごとくに広がりはじめたときに米統合参謀本部議長マイヤーズは次のように言った。「こうした衝突は大多数のイラク人には支持されておらず、ポピュラー・アップライジングでないことは明らかだ。」ラムズフェルドも、「サドルの支持者は一〇〇〇人から六〇〇〇人にすぎない。これはポピュラー・アップライジングではない」と強弁した。
開始された民衆蜂起におびえるブッシュ政権は、今や「ポピュラー・アップライジング」という言語体そのものに怯えるかのごとくに、必死になってこの表現をうち消そうとしている。これはなぜであるか。
ちなみにポピュラー(popular)の語源は、ピープル(people)と同様に、ラテン語のポピュラス(populus)に発している。まさに「人民的・大衆的」を意味する語である。(ちなみに「人民戦線」は、ポピュラー・フロントpopular frontの日本語訳。)
かくのごとくに古い歴史をもつポピュラー・アップライジングという用語は、ネオコン一派にとっても重要な意味をもっている。二十世紀においてアメリカが成し遂げた二大偉業はファシズムと共産主義からの世界の解放にある、とうそぶく彼らは、「独裁」とたたかう人民の代弁者であるがごとくにみずからをおしだす。アフガニスタンであれイラクであれ、<テロ対文明>という図式とならんで、<独裁者対人民>というデマゴギッシュな図式を掲げて、彼らはアメリカの侵略行為を正当化した。想起せよ。昨年、米英連合軍がイラク侵略を開始した直後に、「バスラの民衆が蜂起した」「ポピュラー・アップライジングが始まった」というデマを流して、ブッシュ政権はみずからの蛮行を正当化した。
その彼らにとって、これまで「テロ」と烙印してきたイラク人民の闘いが「民衆蜂起」と評価されていることは、身の毛もよだつような一大事。ヤンキー帝国は、「解放者」どころか、蜂起した民衆の敵、ヒトラーと同様の圧制者、と正しくもみなされているのだから。「反米」のポピュラー・アップライジングなんてブッシュの辞書≠ノあるわけがない。いまイラクで起きていることは、ポピュラー・アップライジングではない、解釈をかえろ、一部の過激派のテロ≠ニいえ、と。
だが時すでにおそし。ファルージャや北部のモスルやラマディをスンナ派武装勢力がおさえ、バグダッド以南の主要六都市をシーア派民兵が制圧した。ファルージャのレジスタンス戦士たちには、「ファルージャを救え」を合言葉にして、宗派の垣根をこえた支援がイラク全土から寄せられている。CPAが創設した新イラク国軍も、ファルージャへの攻撃を拒否し、武器を持ったまま反米蜂起に合流する兵士が続出している。米軍事占領は音をたてて崩壊した。サドル師が「悪魔の父」と名指しするネオ・ヒトラー=ブッシュを震えあがらせよ!