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沖縄タイムス http://www.okinawatimes.co.jp/day/200401201300.html#no_2
<2004年1月20日 朝刊 23面>
那覇市職員に業務で「手旗」依頼/天皇ご夫妻来県
二十三日からの天皇・皇后両陛下の来県を前に、那覇市が市職員に対し天皇ご夫妻の車列が通る市内の交差点に出て、業務として「手旗」を振って歓迎するよう求める「依頼文」を同市役所内に配布していたことが十九日、分かった。依頼文は総務部長名で各部局長あて。あらかじめ各部局の動員人数を割り当て、勤務時間の変更を意味する「代休処理」の適用を明記している。同市職員労働組合は「職員を手旗振りに動員することに、公務の必然性があるか疑問だ。動員要請の撤回を求めていきたい」と反発している。
依頼文は一月十五日付。「天皇・皇后両陛下ご奉送迎に伴う職員の動員について」との表題で、「県市長会会長より職員の動員依頼がありますので、下記のとおり動員依頼します」と説明。「業務内容」については、天皇ご夫妻が通る那覇市の久茂地交差点前で「県商工会議所連合会で用意した手旗によるご奉送迎」としている。
県商工会議所連合会(仲井真弘多会長)は昨年十二月、県市長会(会長・翁長雄志那覇市長)に動員協力を要請。同会は一月九日付で那覇市長あてに「動員協力」の文書を出しているが、文書は「ご奉送迎のための『日の丸』の手旗については商工会議所で準備します」としている。
動員日時は二十三日夕と二十四日午前の約一時間ずつ。動員数は各二十人の計四十人。「動員については125%の代休処理」として公務扱い。健康福祉部八人、建設管理部六人など計十一部局に四十人を割り当て、各部長は二十日までに名簿を提出することになっている。
那覇市の松本親総務部長は「県市長会長の依頼で各部署に要請した」と説明。動員については、交通安全運動や暴力団追放運動などを挙げ、「さまざまな形で動員要請はある…」と述べた。
同市職労の平良昌史・執行委員長は「事実確認をした上で上部団体と相談するが、組合は動員撤回を求める」と反発。その上で「悲惨な戦争の経験をもつ沖縄で、日の丸問題が行政に持ち込まれるのは混乱を招く。総務の手続きに不十分な点があったのではないか」と話している。
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四国新聞 http://www.shikoku-np.co.jp/news/news.asp?id=20040120000132
「旗振り」に市職員動員/両陛下沖縄訪問で那覇市
那覇市が、今月下旬の天皇・皇后両陛下の沖縄訪問の際、職員に車列が通る沿道で小旗を振ることを業務として求めていることが20日、分かった。同市職員労働組合は「公務として日の丸を振る必要があるのか疑問」と反発している。
今月15日付で同市総務部長から各部局長あてに出された文書によると、両陛下が那覇市を訪れる23、24両日の各1時間ずつ、市中心部の交差点を車列が通過する際、それぞれ20人を動員するよう依頼。各部局ごとに人数が割り当てられ、名簿提出も求めている。
那覇市では不発弾処理などを行う際、各部局に今回同様の動員割り当てを行っているが、同市職労の平良昌史委員長は「旗振りに動員の必要があるのか。思想信条の自由もある」と疑問を投げかけている。