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酒の強さ遺伝子からみた日本人の起源
http://www.asyura2.com/0311/idletalk6/msg/677.html
投稿者 ぷるすうるとら 日時 2003 年 12 月 26 日 08:08:15:Lv8Z7HGb7gjsI
 

(回答先: Re:JVC(ヒト・ポリオーマ・ウイルス)のうちEU(ヨーロッパ)型ウイルスは世界では欧米人と日本人の一部にしか存在しない。 投稿者 やめて 日時 2003 年 12 月 25 日 11:53:56)

―― 最近、このALDH2遺伝子の型の割合を、都道府県別に調べられたそうですが。

原田 はい、北海道から沖縄まで五千名以上の日本人を対象に調べたところ、図表1にあるように北海道、東北、九州、沖縄地方に酒豪遺伝子であるN型遺伝子の割合が多いことが分りました。特に秋田県が一番多く、次に鹿児島県と岩手県、逆に最も少ないのが三重県、次いで愛知県という結果になったのです。


―― N型遺伝子のみを持つ人は日本の北と南に多いんですね。地域差がはっきりしているように思うんですが…。

原田 そうですね。でも、どうしてそうなったのかは、はっきりと分っていないんです。ただ、以前世界的に同様の調査をしたところ、図表を見てもらうと分るように、コーカソイド人種(白人)やネグロイド人種(黒人)にはNN型の人しかおらず、D型の遺伝子を持っているのは日本人や中国人などのモンゴロイド人種だけということが分りました。このことが関係しているのではないかと考えています。

―― と言うと、具体的には…。

原田 前にも言ったように、D型はN型遺伝子の突然変異でアセトアルデヒドを分解する能力が低下したものなんです。ですから、そもそも当初人類にはN型しかなかった。そこに突然変異が起こり、D型ができた。おそらく2〜3万年前にモンゴロイド人種の中で起こったことだと思います。そして、その人達が時代を経て増えていったのです。

―― 日本も大昔はNN型の人しかいなかった。そこへD型を持った人達がやってきたということなんでしょうか。

原田 そうではないかと思います。現在の日本人は、縄文人と弥生人の特徴を兼ね備えていると言われています。それに当てはめて考えると、恐らく縄文人のほとんどはN型遺伝子のみを持っており、とても酒に強かった。そして、縄文時代末期から海を渡って近畿、中部に多く移り住んだとされる弥生人によって、酒に弱いD型遺伝子がもたらされた…。この歴史のために地域差がでたのではないかと思います。

―― 確かにそう考えると、図表1のような都道府県別の色分けも納得できますね。そういった意味では、コーカソイド人種であるハンガリー人やインド人にも、若干ではありますがD型遺伝子を持った人がいるというのは、歴史と照らし合せて考えると、かつてモンゴル帝国の支配がそこまで及んでいた証でもあるわけで、とても興味が湧いてきます。

原田 そうでしょう。ただ、今は昔と比べ国境を越えて人の交流が容易になっており、今後はD型遺伝子を持つ人が増えてくると思います。いつか、これらの図のようにはっきりとした模様を描けなくなるでしょうね。

http://www.athome.co.jp/academy/genetic/gen04.html

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コメント
1. 2021年5月02日 15:11:47 : wrdemXzAao : RTJMVW5Ed1djc0k=[5] 報告
酒に弱い遺伝子、日本に集中 弥生期に渡来
2012年7月22日 3:30 [有料会員限定]
https://www.nikkei.com/article/DGXNZO43995160R20C12A7MZ9000/

遺伝子配列のわずかな違いは、個人の体質を大きく左右する。上戸か下戸かは分かりやすい一例で、カギを握る酵素と2種類の遺伝子が分かっている。ところが、下戸になる配列はなぜか、日本や中国などアジア人だけにしかみられない。その原因は不明なままだ。

2. 2021年5月02日 15:15:14 : wrdemXzAao : RTJMVW5Ed1djc0k=[6] 報告
酒に弱い体質が関係?「再生不良性貧血」発症の解明進む 京大など
https://www.sankei.com/west/news/201107/wst2011070005-n1.html

「酒に弱い体質」の人が持つ遺伝子変異が、血液細胞が十分に作れない難病「再生不良性貧血」の一種の発症に関係している−。こうした研究結果を京都大の高田穣教授(分子生物学)らの研究グループが発表した。遺伝子変異で発症した患者への新たな治療法の開発につながると期待される。

 再生不良性貧血は、血液細胞を作る造血幹細胞が減少し、貧血を起こしたり血が止まりにくくなったりする病気。多くは後天的な発症だが、まれに生まれつきの遺伝子変異で発症する場合もあり、原因となる遺伝子が分からない患者もいた。

 グループは、再生不良性貧血の研究で集められた血液試料の遺伝子情報を解析。原因不明とされた患者7人で、アルコールを分解していく過程で働く「ALDH2」遺伝子と、人体に有害なホルムアルデヒドを分解する過程で働く「ADH5」遺伝子に変異があることを発見した。

 ALDH2遺伝子の変異は日本人の半数にあり、酒に弱い体質になるという。

 この2遺伝子が働かないマウスを調べると、ホルムアルデヒドが分解されず、蓄積することが確認された。2つの遺伝子変異が組み合わさることで、ホルムアルデヒドが造血幹細胞の増殖を妨げ、正常な血液細胞が十分に作られずに再生不良性貧血を発症させるとみられる。

 高田教授は「人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って病態を再現し、遺伝子の働きを高める治療法を開発したい」としている。

3. 2021年5月02日 15:16:11 : wrdemXzAao : RTJMVW5Ed1djc0k=[7] 報告
「お酒飲めない」遺伝子タイプ 難病の貧血の一因だった
https://www.asahi.com/articles/ASNC25JDVNC2PLBJ003.html

日本人の半数にあたるとされる「お酒が飲めない体質」の人が持つ遺伝子タイプは、難病「再生不良性貧血」の原因のひとつとなっているケースがあることを、京都大などのチームが突き止めた。血液をうまく作れず貧血を起こしたり、出血が止まりにくくなったりする病気で、これまで原因が見逃されてきた可能性がある。

 再生不良性貧血の多くは、免疫細胞が血液をつくる細胞を誤って攻撃してしまう自己免疫疾患とみられ、後天的に発症する。一方、生まれながらに発症するケースもあり、原因となる遺伝子が分からない患者もいた。

 研究チームは、原因不明とされてきた患者の全ての遺伝子を解析した。すると複数の患者で、人体に有害なホルムアルデヒドという物質を分解する酵素「ADH5」をつくる遺伝子と、「ALDH2」という遺伝子が変異しているケースがあることがわかった。

 ALDH2は飲酒後、体内でアルコールからできるアセトアルデヒドという物質を分解する酵素をつくる遺伝子で、日本人を含む東アジア人の半数に変異があるとされる。この変異があると酒が飲めなかったり、飲酒時に顔が赤くなったりすることが知られ、体質を調べる遺伝子検査も普及している。

4. 2021年5月02日 15:31:02 : wrdemXzAao : RTJMVW5Ed1djc0k=[8] 報告
酒に弱い人の遺伝子 中国南部から伝来か=専門編集委員・佐々木泰造
https://mainichi.jp/articles/20161221/dde/018/040/023000c

酒を飲むと、少しの量でも、顔が赤くなったり、頭が痛くなったりする人は、日本では珍しくないが、アフリカ系やヨーロッパ系の人にはいないとされる。太田博樹・北里大学准教授(人類集団遺伝学・分子進化学)のグループは、東アジアに特有の下戸の遺伝子のルーツを探っている。

 酒に含まれるエタノール(エチルアルコール)は、アルコール脱水素酵素(ADH)によってアセトアルデヒド(刺激臭のある液体)に分解される。アセトアルデヒドはアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)によって酢酸に分解される。酢酸は二酸化炭素と水になって体外に排出される。

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