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(回答先: 東急、箱根ターンパイクを外資系に譲渡 利用台数減少で (馬鹿か!ターンパイクは首都圏民の重要な資産) 投稿者 M 日時 2003 年 11 月 27 日 23:32:31)
新生銀、来年早々「1兆円上場」の野望果たす
たった10億で旧長銀買い取り、濡れ手でアワ
来年早々に株式再上場の野望を果たす新生銀行と八城政基社長。たった10億円で旧長
カネ儲(もう)けのためには手段を選ばない外資。旧長銀をたった10億円で買い取った新生銀行が来年早々、株式再上場の野望を果たす。まさに「濡れ手でアワ」で、1兆円以上の上場益が懐に入る。顧客サービスでは満足度が高いが、国に劣化した旧長銀の債権を買い取らせる悪名高い特約行使で、そごうやマイカルを次々と破綻(はたん)に追いこんだ末の再生劇。公的資金再注入で一時国有化される足利銀行(宇都宮市)も、いずれ外資に渡る可能性がある。デフレ不況に泣く国民の血税を再三投入し、累々(るいるい)たる日本企業の残滓(ざんし)を超えて、日本経済の再生になるのか。
【再上場発表】
新生銀行の八城政基社長は28日の平成15年9月中間決算発表で、来年1−3月に株式を再上場する方針を明らかにした。
再上場は、12年3月に旧長銀をたった10億円で買い取り、新生行が発足してから3−5年後を予定していた。
政府の預金保険機構に対し、不良債権の買い取りを求める悪名高き「瑕疵(かし)担保条項」。
新生銀行・八城政基社長
権利行使は期限の5月までの累計で、321社1兆1702億円(額面ベース)にも達した。実に不良債権処理額の4割強に当たるという。
「不良債権処理の加速で体力不足にあえぐ大手銀に比べ、新生銀の不良債権比率が低いのも当たり前である。4割も買い取らせたら、誰でも経営ができる」(大手証券の金融アナリスト)
【初の増益】
決算最終利益は318億円と、投資銀行業務の好調さを反映して前年同期比6.6%増加した。本業のもうけを示す実質業務純益は247億円で、同30.6%増えた。
初の増益に、八城社長は「瑕疵担保条項を使わなくても利益を出せるビジネスモデルができた」とまで豪語した。
【破綻ラッシュと貸し剥がし】
初の増益に至るまで、新生銀は融資先企業に強硬な貸し剥(は)がしを迫り、そごうやマイカル、ライフ、第一ホテルなど大企業を次々と破綻に追い込んだ。
大手銀幹部は口々に「なりふりかまわず、あれだけ超ドライに、あこぎな貸し剥がしをすれば利益は出るよ」「新生銀はこれまで生殺与奪の権利をフル活用してきた」と、濡れ手でアワの再上場に怒りをみせる。
【たった10億円】
「生殺与奪の権利」と悪評紛々の「瑕疵担保条項」は、旧長銀が国から米投資会社リップルウッド・ホールディングスが中心の投資組合にたった10億円で売却された際に結ばれた特約である。
旧長銀に加え、旧日債銀(現あおぞら銀)だけに与えられている。
買い取りから3年以内に債権が簿価より2割以上目減り、劣化した場合、預金保険機構がその権利を買い取る。
金融ジャーナリストは「融資先が破綻すると、通常は融資額の90%以上は返ってこず、銀行も返り血を浴びる」と前置きして解説する。
「だが、『伝家の宝刀』である特約を持つ新生銀の場合、融資先が破綻しても国が肩代わりするから、自分は無傷のまま。だから強引な取り立ても可能だった」
【ハゲタカ・ファンド】
1兆円以上も不良債権を買い取らせ、今度は1兆円もの上場益を手にする。リップルウッドは巨額のカネをどんな投資に使うのか。
「最初は上場益を手に新生銀を売却するハゲタカ・ファンドではと揶揄(やゆ)されたが、リップルウッドは宮崎のシーガイアや日本コロムビアなどの再建に熱心であり、上場後に逃げ出すことはなさそうだ。次にどう出るかが注目だ」(大手銀幹部)
【正念場】
新生銀にとっての正念場は、絶対的な特約がなくなった今後の経営である。
中堅証券アナリストが最新事情を明かす。
「新生銀では懸命に行員の尻を叩き、営業マンは新規の顧客開拓に追われている。いち早くATM手数料ゼロを取り入れたり、外貨預金や低金利の住宅ローンなど、顧客本位の特色を強くアピールしている」
大手銀は不良債権処理と財務基盤の強化に加えて、収益アップに躍起となっているが、資産デフレなど長引くデフレ不況下、利上げや顧客拡大がままならない。
新生銀も環境は同じ。「営業マンは半年ごとの厳しいノルマが職場に貼り出され、2期連続で達成できないと立場がなくなり、銀行に居ずらくなると聞く」(前出の中堅証券アナリスト)
融資先だけでなく、行内でもドライな経営方針の新生銀行。厳しい銀行再編・淘汰(とうた)時代を乗り切れるのか。
ZAKZAK 2003/11/2