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(回答先: 景気持ち直しのシナリオが描かれた＝ＧＤＰで竹中担当相 【鬼が舌を抜きますぞ】 投稿者 小耳 日時 2003 年 11 月 14 日 19:55:08)
［東京 １４日 ロイター］ ７─９月期の実質ＧＤＰ伸び率は、前期比プラス０．６％（年率換算プラス２．２％）となり、７期連続の前期比プラスとなった。ロイター通信がまとめた民間調査機関の予測中央値は前期比プラス０．３％だったが、それを上回った。
内需では民間最終消費支出が横ばいだったが、民間設備投資が４─６月期の前期比プラス４．７％からは鈍化するものの同プラス２．８％と堅調に推移した。外需は、輸出が輸入の伸びを上回り、内需・外需ともにＧＤＰのプラスに寄与するかたちとなった。
＜内需寄与度プラス０．４％、外需寄与度プラス０．２％＞
実質ＧＤＰのうち、国内需要（内需）の寄与度は前期比プラス０．４％となり、財貨・サービスの純輸出（輸出─輸入）である外需の寄与度はプラス０．２％となった。
内需では、民間企業設備投資の伸びが目立った。内需プラス０．４％の内訳（寄与度）は、民間需要が前期比プラス０．６％（そのうち民間最終消費支出が同０．０、民間住宅が同プラス０．１％、民間企業設備が同プラス０．５％、民間在庫品増加が同０．０％）、公的需要が前期比マイナス０．２％（そのうち政府最終消費支出が同０．０％、公的固定資本形成が同マイナス０．２％、公的在庫品増加が同マイナス０．０％）となっている。
輸出入動向では、財貨・サービスの輸出が実質前期比でプラス２．８％、同輸入がプラス１．７％となった結果、輸出の寄与度が前期比プラス０．３％、輸入が同マイナス０．１％で外需寄与度が同プラス０．２％となった。
＜民間設備投資が堅調に推移、消費は横ばい＞
７─９月期の民間企業設備は前期比でプラス２．８％で４─６月期の同プラス４．７％という大幅な伸びからは鈍化したものの、堅調に推移した。民間企業設備は、５期連続で実質・名目ともに前期比でプラスとなった。
内閣府幹部によると、ＩＴ関連、受注ソフトウェア、自動車関連の設備投資が伸びたという。
一方、民間最終消費支出は前期比０．０％で、横ばいとなった。ただ、厳密には前期比プラスで０．０４７％で実際には非常に小幅なプラス。７─９月期は冷夏の影響が注目となっていたが、内閣府幹部は「冷夏の影響がマイナスに出た品目もあるが、逆にプラスに出た品目もあり、どう解釈するかはいろいろある」としながら、冷夏にもかかわらず消費はマイナスにならなかったということだと述べた。内閣府によると、消費にプラスに寄与した品目はパソコンなどの情報通信関連、レクリエーション関連やスポーツ関連だった。マイナスに寄与した品目は、増税の影響が出たたばこ、冷夏の影響による電気料金や非アルコール飲料、衣料、エアコンなどの家電だった。
＜外需は引き続きプラスに寄与＞
財貨・サービスの純輸出（輸出‐輸入）は前期比プラス０．２％となった。４─６月期の同プラス０．３％に続き、プラスの寄与となった。内閣府によると、電子通信機器の輸出の伸びが大きく寄与したほか、主に中国向けの特殊産業機械や海外旅行、保険サービスが増加したという。
＜ＧＤＰデフレーター＞
７─９月期のＧＤＰデフレーターは、前年同期比でマイナス２．７％となり、９８年４─６月期以降２２カ期連続でのマイナスとなった。４─６月期の同マイナス２．５％からは０．２ポイント、マイナス幅が拡大した。内閣府によると、マイナス幅拡大に大きく寄与したのは政府最終消費支出デフレーター。これは４─６月期に支給された国家公務員のボーナスが０．２カ月分増加した分が７─９月期にはく落したためだという。また、民間設備投資デフレーターも、半導体製造装置などＩＴ関連でマイナス幅拡大に寄与した。
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