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我々は資本家の親玉たちとその手代たちに騙されないようにしよう。「帝国主義論」
という最強の科学的社会理論を用いて日本とイラクの現状を分析してみよう。
なぜ我々は「悪役としてのフセイン」に違和感を抱くのか?それはあの「抵抗勢力」
という言葉によって最も直接的に示されている。
あの言葉は、カメイ・シズカに代表される旧ジミン党政権の社会主義的・日本主義的
利権勢力の残党と、それと並んで英米帝国主義に反感を抱く地域的政治勢力とメディア
知識人、それらを支持する民族資本、従来の経済秩序の崩壊に苦しむ中小業者などの庶
民、政治的に自覚的な失業者たちなどに適用されている。
彼らは、英米型市場経済原理主義とも言うべき、「新自由主義」を掲げる英米帝国主
義勢力とそれと結びついた日本国内の政治家・売国資本家・官僚・マスコミ関係者たち
と戦っている。
そしてあの言葉は、サダム・フセインに代表される旧バース党政権の国家社会主義的
・アラブ主義的利権勢力の残党と、それと並んで英米帝国主義に反感を抱く部族的政治
勢力と宗教的指導者、それらを支持する民族資本、秩序破壊に苦しむ中小業者などの庶
民、戦闘的失業者たちなどにも適用されている。
彼らは、英米型民主主義原理主義ともいうべき、「新保守主義(ネオコン)」を掲げ
る英米帝国主義勢力とそれに結びついたイラク国内の政治家・警察・官僚・宗教指導者
たちと戦っている。
つまり、ブッシュ共和党、CIA、英米軍、小泉、自民党福田派、シーア派、創価学
会、日本人とイラク人の売国奴官僚、日本検察、イラク警察、日本人売国資本家、親英
米イスラム指導者、構造改革支持者の日本民衆、英米侵攻支持者のイラク民衆、などは
同じグループに属しており、彼らは一団となって日本とイラクの抵抗勢力を包囲し弾圧
しているのである。これを「悪の連合」と名づけることができよう。
小泉の売国政策に反抗する日本人は、英米の侵略に立ち向かうイラク人と同じ立場に
あるのである。はっきり言ってしまえば、小泉の構造改革による経済・社会の破壊に苦
しむ日本人の既得権益保持者・庶民・膨大な失業者は、英米の侵略による経済社会の崩
壊に苦しむイラク人の既得権益保持者・庶民・膨大な失業者と同列なのである。そして
、社会と文明の独立性、自律性、主権が英米帝国主義勢力と愚かで恥知らずの売国奴た
ちに奪われて、徹底的な社会・文明改造を受けようとしている状況も、日本とイラクと
では同時並行で起こっているのである。英米帝国主義の世界征服のための極東における
足場としての日本の獲得と、中近東における足場としてのイラクの獲得である。
つまり、政治と経済における利害も、守ろうとする社会的・文明的独立性も、日本と
イラクの両方の抵抗勢力は共有しているのである。イラクにおける抵抗勢力の戦いの趨
勢が、日本における抵抗勢力の戦いに影響するという、あたかも第二次世界大戦中の日
独のような関係にあるのである。サダム・フセインと反英米の「テロリスト」たちは、
何をしてきた何者であれ、日本の反小泉の人々、日本の社会的・文明的独立を守ろうと
する者、未来に希望が持てない者、経済的弱者にとっては利害と運命を共にしているの
である。
だから、小泉やブッシュがいくら我々に「サダム・フセインは極悪で卑劣な独裁者だ
。テロリストたちは極悪で卑劣な犯罪者たちだ。極刑を与えたいし、そうするべきだ。
」と言っても心身ともに納得いかないのである。「ブッシュ・コイズミは極悪で卑劣な
独裁者だ。日本とイラクの売国奴たちは極悪で卑劣な犯罪者たちだ。ブチ殺したいし、
そうするべきだ。」ならむしろ理性的・感情的に理解できるのである。
イラク国内でのことはイラク人の問題である。それを理由に諸外国が軍事的に侵攻・
占領することなどあってはならない。ある地域の政権はその地域住民の選択によって成
立してきたとしなかったら、国際社会は侵略が正当化される無秩序に陥り、諸国民の主
権は守られない。フセイン政権がクルド人やシーア派の蜂起に対して過去に弾圧をした
からと言って、英米軍や自衛隊がフセイン軍や抵抗ゲリラ、イラク一般市民を攻撃・殺
戮してイラクを占領統治することが正当化されるはずはないのである。
多くの日本人民を苦しめ死に追いやってきたのは、サダムではなく小泉ではないのか
?最近多くの日本人をテロで殺して脅迫してきた犯人は、狂信的イスラム教徒ではなく
て狂信的アメリカ人ではないのか?えひめ丸事件、同時多発テロ、外務省職員銃殺テロ
、どれも健全な理性と常識からはアメリカ当局が犯人であるとしか言いようのないもの
ばかりではないか。
「日本はテロの脅迫に屈さずに自衛隊を出す」のではなくて、「日本はテロの脅迫に
屈して自衛隊を出す」と言ったほうが当たっていよう。