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(回答先: Re: 陰謀論ないし戦争屋推薦図書など 投稿者 マルハナバチ 日時 2003 年 11 月 03 日 23:08:57)
マルハナバチさん
「過剰に想像したり妄想したりする」は重要な言葉だと思うので、追加的にコメントさせてください。
ユダヤの問題です。実は前に広瀬隆の著作にコメントした英国人の細君は東欧系ユダヤ人です。例によって大変な知性の持ち主で、4カ国語を自由に操ります。知識の幅広さははんぱではありません。当方の家に遊びに来る際にはいつも真っ先に本棚を覗き込みます。小生の読書歴とは相当共通部分があるようです。
日本ないし日本人には非常に好意的です。(どうも戦争中にユダヤ人を助けた杉原リトアニア領事などユダヤ人の間では相当有名になっている由。それに彼らの教育重視の文化などは日本人にそっくりである。もうひとつ言うと北ロンドンで、めがねをかけてランドセルを背負って本を読みながら舗道を歩いているユダヤ人小学生も、日本人の小学生そっくりである。)どうもアインシュタインが「日本という国をこの世に創ってくれた神に感謝する。」と言ったという話もウソじゃないなと感じます。日本で有名人になっているピーター・フランクル(これもユダヤ人:フランクルは典型的なユダヤ名だそうな)の話をしたら、「日本に住んでみたいな。」と言っていたのは本心に聞こえました。彼女の友人(やはりユダヤ人)は日本で大学講師をやっているとのことで、ユダヤ人差別の伝統がなく、かつ文化水準の高い日本は一種あこがれの土地、と思っているようなのですね。一般的な英国人はSONY, HONDAとBONSAI(盆栽)を除いて日本にはまず関心はありません。
あまり世故にたけたタイプではなく、いつも弱気なことばかり言っており、世渡りは相当にヘタだと自他ともに認めている、(お金もあまり持っていない)彼女が陰謀に関与していないことだけは100%保証できます。「シャロンのような右翼と一緒くたにされるのが一番困る。彼に反対しているユダヤ人も大勢いることを知って欲しい。」とも言っています。
普通に日本で暮らしている限りユダヤ人(メーソンもそうですが)と接触する機会はほとんどゼロだと思います。独特の文化・言語障壁の中で暮らす平均的な日本人にとって、必然的にユダヤ人は「過剰な想像」の対象になりがちとなります。へたをすれば「過剰な想像」から「妄想」に発展して鬼か蛇か、という話になってしまいます。かれらも普通の人間です。権力を持って社会に害をなしているユダヤ人も多いし、その数が増えていることも事実ですが、この辺の事情はバランスのとれた見方をしないと、無実のユダヤ人(どう見たって圧倒的多数派である)を迫害することに繋がりかねません。
日本には(日本には限らないかも知れないが)相手がある分野(秘密結社・陰謀など)に無知だと見ると、あることないこと話す人がいます。魑魅魍魎百鬼夜行型の陰謀論を売り込む人々はまさにこれで、まるで夜店の店頭で小学生相手に一日で壊れてしまうインチキオモチャを売りつける香具師のようなものです。
「学会」についてはあえてコメントは避けますが、末端で活動している人々の振るまいを見れば、トップの人間の人格も分かろうというものです。