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(回答先: 戦前の日本に戦争を煽ったのはそれで利益が得られる国際財閥 − 国際金融家に「敗戦責任」があるわけではありませんが... − 投稿者 あっしら 日時 2003 年 10 月 31 日 19:50:36)
あっしらさん
今回の貴殿のポイントは基本的にすべて同感ですね。
私も第二次大戦自体(いや第一次大戦も)本当の仕掛け人は国際金融資本(というよりロスチャイルド財閥といったほうが早いかもしれない)だという点は間違いないと思います。欧米の支配層から見れば、日本をジュニアパートナーとして処遇するには極東・西太平洋における利害の相克も、日本の支配層との間にある文化的ギャップも大きすぎると判断したのでしょう。(むろん日本もジュニアパートナーに甘んずる気はなかった)従って日本に対しては戦争を仕掛けて叩きつぶす以外のオプションはない、という結論になったと考えるのが妥当でしょう。これは同時に米国に欧州戦域で参戦の口実を与える、と同時に軍需産業に利益をもたらし、戦後の対欧直接投資の有利な基盤を作る、と一石四丁の戦略だったはず。(日本は所詮お釈迦様の手の上で踊らされた将棋の駒といったところか)本当のワルは彼らでしょう。とはいえそれにまんまと乗せられた(悪ノリして荒稼ぎした)日本の支配層(政府・軍部・財閥)がそれで免責になるわけではないので、貴「敗戦責任」という議論になるわけでしょう。
概して外地に駐在していた日本政府の要職(無論山本五十六のような駐在武官も含む)に対しては、様々なアプローチがあったと考えるのが自然です。カネ・女などのスキャンダルのタネを握られた可能性も高いでしょう。かつてブラント首相の主席補佐官(ギョーム)が東独のスパイだったことが発覚したことがありましたが、CIAでもKGBでもモサドでも、あっと驚くようなハイレベルの人間をエージェントに仕立て上げていた事件は枚挙にいとまがない。山本が何かの影響を受けて誘導されていたとしても驚くには当たりませんが、(こうした場合は通常、公的チャネルを通す必要がなく、国際的・業際的に円滑にコミュニケートできるメーソンのコネクションが使われると理解しています)山本に関して具体的な根拠はあるのですか?)
前にも言及しましたが、宣戦布告書簡の作成が「歓送会」・タイプの不得手が原因で真珠湾攻撃に間に合わなかった奥村一等書記官などは、まったくこの手の影響を受けていた事実上のスパイである可能性が高いと見ています。(米国支配下の戦後の外務省で次官まで出世したところを見ると、彼自身メーソンであった可能性は高い)
ちなみに私が「国家の財政が破綻云々」といっているのは、民生レベルの観点からの破綻という趣旨です。民生に徹底的にしわ寄せをすることで財政の表層的な破綻は防ぐことができるかもしれないが、実質的には民生が破綻しているという意味です。米国ですでに教育・医療などの最も基礎的な行政サービスにおいて、先進国とはいえないようなお粗末な状況を露呈している事実があります。英国でも状況は同じで、イラク侵略に膨大な支出を行ったために教育機関への国庫補助ができず、赤字で教師の給与が払えない公立学校さえ出てきて社会問題となっています。これは事実上国家財政が破綻(default)といっても過言ではないでしょう。
ただし「破綻後の世界秩序をつくり上げるために「対イスラム戦争」を遂行しています。 」だけは当方には意味不明です??
「今回はやむをえない戦争」は、通常「戦争を終わらせるための戦争」が決まり文句で、第一次大戦も第二次大戦も同じ言い方がなされました。むろん真っ赤なウソです。ただ大衆は歴史を学ぶ余裕がないので、世代が交代すると戦争の記憶も後退し、毎度同じ愚を繰り返すのです。(これはバブル経済の隆盛と破綻についても言えることである)l
「戦争はなぜ起こされるのか、ひどいものやってはいけないものと軍人までが考えていながら」は、一寸いただけませんね。軍人は定期的に戦争をやってくれないと自らの存在価値の検証ができない罪な職業です。これは歯医者が、建前で「虫歯の根絶を願って今日も治療に励みます。」といっているのと同じでしょう。