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(回答先: 本当でしょうか? 投稿者 スパルタクス 日時 2003 年 10 月 31 日 20:52:05)
スパルタクスさん、こんばんわ。
>>軍事技術的に見ても、軍艦の建造は先進国水準に達しましたが、航空機・戦車は
>>ずっと劣っていました。(ゼロ戦も、運動能力を高めるために防御力を犠牲した航
>>空機です。初期の善戦は搭乗員の練磨の賜物と言えます)
>本当でしょうか?米軍は日本の航空機を研究対象にしたのではないですか?世界初の
>長距離爆撃は重慶だったのではないですか?あんなに大量の毒ガス兵器などほりっぱ
>なしにして、戦前の軍需産業がただの受動産業だったとは思えないのですが。
航空機のエンジンはずっと外国製品のライセンス生産に依存していました。
ゼロ戦も、その技術を基にした国産化エンジンを搭載しているはずです。
対米戦開始後も、エンジンがばらばらに開発・製造されている(他の部品もそうですが)ために、生産効率が悪く必死に調整したのが旧日本軍の兵器体系です。
米軍は、ゼロ戦を研究しましたが、その成果は、防御力に優れた上で運動能力が高い航空機の生産です。
長距離爆撃の最初が重慶だったかもしれませんが、ドイツが開戦する前の話ですから、それが大きな意味を持つものとは思えません。
毒ガスも化学産業最先端国だったドイツにはかなわないでしょう。
「あんなに大量の毒ガス兵器などほりっぱなし」にするのは、日本政府及び日本軍の道義的退廃を示すもので、兵器技術や軍需産業とは直接関係ありません。
「戦前の軍需産業がただの受動産業だった」というのではなく、国策で大きな利益を上げたことが確たる事実だとしても、過剰生産力の捌け口やさらなる利益拡大を求めて戦争を望む状況になかったという意味で受動的だったという見方をしています。
石原莞爾構想である昭和20年までは戦争事態を避け、重化学工業確立と軍備増強に一意専心するという国策が実現していれば、戦後の米国のように軍需産業の利益のための戦争が行われていたかもしれません。