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(回答先: 法華経と「法華経に拠った日蓮の教義」は別だと考えています 投稿者 あっしら 日時 2003 年 10 月 22 日 23:50:19)
戦前の日蓮主義者=右翼は私の考えによれば誤って日蓮思想を解釈したひとたちであると私は考えてますね。彼らに共通する思想のパターンは天皇性国家を至上なモノとし、その天皇制国家を守るための手段として日蓮思想や法華経をとらえていたと思います。日蓮大聖人の主著「立正安国論」という題からそのような誤読が生じかねないのですが、それは誤りですね。
立正安国論の意図は正法(正しい信仰)が確立されて始めて安国(平和)が達成されるというもので、ある国家社会(それは資本主義社会でもいいし、天皇性国家でもいいのですが)を守るための道具として日蓮主義や法華経があるわけではありません。戦前の右翼はここを間違えていたと私は考えています。そもそも仏教思想であるならば諸行無常をわきまえなければなりません。
顛脳性国家だろうが、市場経済だろうが無常なのです。
あっしらさんが挙げた石原莞爾とか北一輝とかは戦前の右翼のなかでは最も良質なイデオローグだったことは認めますが、いかんせん国家だの民族だのに依拠していたのは彼らの思想的限界でしょう。
ところで遠藤誠というひとによれば北一輝は実は顛脳制廃止をもくろんでいたのだということですが、この点についてのご意見をお聞かせください。