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長崎市の男児誘拐殺人事件で殺害された種元駿(しゅん)ちゃん(4)の遺族による意見陳述が24日午前10時から、長崎家裁(伊東浩子裁判長)の少年審判廷で行われた。遺族は伊東裁判長らに約40分にわたり、被害を受けた心情や事件に対する意見を述べた。
陳述は非公開で行われ、終了後に会見した弁護士によると、陳述したのは、父毅さん(30)、母圭子さん、祖父母4人の代表の計3人。遺族側が駿ちゃんの遺影を抱いたまま、伊東裁判長ら裁判官3人に向き合う形で行われた。遺族側の希望で、観護措置のため長崎少年鑑別所に収容中の中学1年の少年(12)は出席しなかった。
毅さんは「私たちにとって相手が何歳であろうが全く関係のないことで、極刑以外に納得できる処分は他にありえません」と憤りを表した。
さらに「(少年は)12歳ということで少年法に守られすべてが明かされることがない現実がある」とした上で、「どういう家庭環境で育ち、どういう教育を受けどんな精神状態の時に犯罪に走るのか、世の中の誰もが不安に感じていることだと思います」と指摘。
その上で「少年の精神鑑定の結果が公の場で公表され、世の中の人みんなが教訓とすることにより、安心して暮らせる世の中にしてもらいたいと切に願います」と涙ながらに訴えた。
陳述後、伊東裁判長は「お聞きしたことをきちんと受け止めて今後の審判に臨みたい」と遺族に語りかけたという。
陳述に向け、遺族側は7月下旬、少年の非行事実に関する記録を閲覧、複写し、今月22日には精神鑑定書の一部を閲覧した。事前に陳述内容をワープロでまとめるなど、入念に準備してきた。
少年事件の被害者や遺族らは、2001年4月施行の改正少年法で意見陳述を家裁に申請できるようになった。最高裁によると、今年3月末までに313人が申請し、うち300人が陳述した。
(2003/9/24/14:27 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20030924i305.htm