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(回答先: GPSデータ変化?静岡県西部の地殻変動異常 29日判定会で検討(静岡新聞) − ↑に関係? 投稿者 シジミ 日時 2003 年 9 月 29 日 04:06:49)
このGPSデータ、「スリップの加速」というのが本当だとしたら、
かなりやばい状態、と以前地震学者たちがいっていた現象なのではないか。
下記は今年の1月1日の時点でのスロースリップと東海震災の関係性にかんする彼らのコメント。
今日の地震防災対策強化地域判定会における議論内容がぜひとも知りたい。
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http://www.shizushin.com/jisin/mihiraki030101.html
抜粋
十一月の判定会の懇談会に招かれた東大の菊地正幸教授は、スロースリップの原因について「東海地域の地下の状況に何か変質があったのかもしれない」と新たな見方を示した。また、動きが継続すると、震源域の「ひずみは高まる」と危険性を指摘した。
気象庁の山本孝二長官は十一月の定例会見で、特別な態勢を取るわけではないと前置きしながらも、「東海地震がいつ起きてもおかしくない状況になりつつある」と発言して注目を集めた。
防災科学技術研究所固体地球研究部門
松村正三副部門長
滑り止まればいいが
今、滑っているのは固着域(想定震源域でプレート間が強くくっついている部分)の外だ。滑りにくい所を外し、滑りやすい 所が滑っている、とも言える。あの辺りは比較的軟らかい蛇紋岩の分布域で、滑りやすいのかもしれない。それなら、滑りやすい所だけ滑って終わる可能性もあ る。
が、しかし、そう簡単に言い切れるかだ。固着域の中で最後までくっついているアスペリティーと呼ばれる部分を残し、周辺全体が滑った場合、ひずみは相当高まる。最後の最後にアスペリティーがこらえきれなくなって一気に滑り始めるとしたら、油断できない。
東大地震研
加藤照之教授(判定会委員)
今後の可能性は3つ
今後の可能性は大きく分けて3つあると思う。豊後水道の滑りのように長く続くが、ある時に終わる。プレート境界の様子が変わってしまい、このままずるずる滑り続ける。実は東海地震の前兆で、そのうち加速する。
このどれになるか、今は分からない。
昨年は、一定期間で終わるように見えた時期もあったが、今は止まる様子もない。こうなると、滑り始めの前の東海地域が、どんな状態だったのか、調べる必要がある。 一方で、最悪のシナリオの想定も大事だ。東海地震に備え地殻変動の小さな異常も見逃さないようにしないといけない。