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(回答先: 今、官僚と官僚的な日本人がやっていることは、「辻褄合わせ」。 投稿者 baka 日時 2003 年 9 月 27 日 11:59:13)
bakaさん、はじめまして、レス有り難うございます。
私は経済にも国際政治にも疎い状態から抜け出そうとしながら模索しております。
そんな中でご投稿を読み、想い出した本があるんです。はまちさんのご投稿の中に紹介と引用文があるのですが、これがここでの
お話に適う内容も持っていますのでリンクを入れさせて頂きます。(はまちさん、啓発を受ける本に出合えました、有難うございます)
http://www.asyura.com/0306/idletalk2/msg/1011.html
ここに「国際政治とは何か」中西 寛著の冒頭にある文が入れられていますね。
このバーナード・ショーの、イギリス人の偽善性と鼻持ちならない優越感をくすぐっている文章には、腹をたてながらも感心せざるを
得ませんでした。常に世界の他地域と民族を老獪に支配し、自己の利益をあこぎなまでに追求してきたアングロサクソン文化系
イギリス人のあざとさを自らも匂わせています。
国際社会の中での彼らのそのやり口の老獪さは、偽善という指摘を受けながら、独善でしかない日本のやり方よりも外交上の理に適っている事が本の中で語られていたと記憶しています。
イギリス人のやり方がうまいと言うより、日本人のやり方が稚拙なんでしょうね。アングロサクソン系イギリス人のやり方は、多様な
価値観と利害が錯綜する国際社会の中で、共通に認めざるを得ない判断の枠組みや規準を創り上げ、その共有化された規準の
上で自己の欲する事を文句を言わせずに実行してしまおうとする事のように想います。しかもその規準の作り方は自分に有利な形
でやってしまう訳ですね。
そうしておくと宗教的、良心的プレッシャーが、国民の間でも最小ですむからという計算高さもあるようです。
ここで振り返ると、ブッシュ+ブレア両首脳が指揮をとったイラク侵略に対する国民評価のほころびや失態の、真の原因が照らし出さ
れないでしょうか。彼らは、国民に与えるべき騙りの物語つくりに失敗したから突き上げられているではないでしょうか。
独善はどこだって同じ、偽善であっても、騙りであっても、国際的に免罪符の付く物語つくりに成功していたら歓呼される英雄として
受け入れられていたのではないでしょうか。両国民とも開戦時は政府を支持したんですよ。
アメリカ人が劣化ウラン弾を使用とその結果の悲惨を認めたら、ヒロシマ・ナガサキの大量虐殺の罪悪をもドミノ式に認めることにな
るのを恐れているのではないかなと想います。分厚い傲慢さの中に、アメリカ人が自己の宗教的正当さを支えるために生かしてある
「良心」を垣間見ます。それをつつかれないための防衛は倣岸なまでに強固ですよ。ブッシュ氏のあの姿勢がそうかもしれません。
辻褄あわせのほころびとは、国民に与えるべき免罪物語の贈与の失敗と読んでしまいます。
そのお芝居屋さんたちの背後にいる者がどういう者かは、まだ私にも解りませんけれど、 baka さんが仰るとおりの行動をとる者の
ようですね。
日本の場合は、外に見せる形式の辻褄あわせだけで、思考や心理の辻褄あわせはないようですね。
形式だけ辻褄を合わせていれば、そこでの活動の成長点となる心理や思考の核心が潰れていようと腐っていようとお構いなし…
面白い話題だと思うのですが続きが書けなくてもご容赦お願いいたします。