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「ソ連製の核弾頭を既に持っている」
http://www.weeklypost.com/jp/030620jp/news/news_3.html
北朝鮮はすでに1〜2個の核爆弾を保有していると見られている。ただし、ミサイルに搭載するには弾頭を小型化する技術が必要であり、日米の軍事専門家の間では、北朝鮮が現在保有している核兵器は広島や長崎に投下されたような大型のもので、爆撃機には積めてもミサイルへの搭載は無理だと分析されている。
実態はどうなのか。≪核ミサイル≫開発の状況を李氏にぶつけた。
――万景峰号には核開発用の機械も積まれていた?
「北朝鮮で核開発が始まったのは日本やアメリカが考えているよりずっと古く、1959年だ。原子炉や技術はすべてロシア(旧ソ連)から輸入された。測定機器もロシア製だった」
――ミサイルを設計する際に核弾頭の大きさなど具体的な指示はあったのか。
「私が工場にいた97年の段階では、核弾頭の開発はまだだった。アメリカの理論では、遠心分離機を利用してプルトニウムを抽出するには大量のウランが必要で、北朝鮮ではそんなやり方はとれないから、もっと効率よくプルトニウムを取り出す技術を研究していた。成功したかどうかはわからない。ただし、北が計画していた大陸間弾道ロケット(ICBM)は、9つの弾頭を積めるように設計されている」
――ICBMの製造は金正日総書記の命令か。
「金正日は私の工場に4回視察にやってきた。ロケットの専門的知識はなく、部下に話を聞いて“それをつくれ”という程度だ。ICBMは20年前から設計している。ロケット本体はできていても、発射できない理由は、第一に衛星からの電波受信システムをつくらなければならないことと、地下の発射設備ができていないこと。資金不足が原因だ。通信システムも、衛星装置もない。受信装置については80年代に2年かけて完成したが、送信装置はまだだった。システム全体は未完成なのだ」
――完成したらどこまで飛ぶのか。
「最初の目標はアメリカ本土とされていた。その先はフランス、イギリス、ドイツなどNATO諸国だった。開発中のロケットとは違うタイプだが、私が脱北した後の98年に発射されたテポドンはアラスカに届いているはずだ。北朝鮮ではロケットは同じ目標に向けて必ず2基発射するシステムになっている。日本ではテポドンが発射されたのは1基だと考えられているが、それは間違っている」
核ミサイルといっても、北朝鮮はまだ核弾頭の開発を終えていないのではなかったのか。その問いに、李氏は思いがけない言い方をした。
「独自開発した核弾頭はなくても、ソ連製の核弾頭を持っている。そのことはアメリカの国防総省にも話しました」