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【アカバ(ヨルダン)=秋田浩之】ブッシュ米大統領とシャロン・イスラエル首相、アッバス・パレスチナ自治政府首相は4日、ヨルダン・アカバで会談した。会談後の声明で、シャロン首相はパレスチナ国家樹立を容認する考えを初めて公式に表明、アッバス首相とともに「イスラエルとパレスチナの平和共存」を目指すことを表明した。アッバス首相は武力闘争の放棄も宣言した。長年にわたって紛争を繰り広げてきた中東情勢は大きな転機を迎えた。
紛争当事者であるイスラエル、パレスチナと米国の首脳が一堂に会するのは2000年10月以来。同年9月に激化したイスラエルとパレスチナの衝突の収拾を目指して当時のクリントン米大統領がバラク・イスラエル首相、アラファト・パレスチナ自治政府議長の仲介を試みたが、和平への道筋はつけられなかった。中東和平の指針となるロードマップ(行程表)を巡っては、アッバス首相が無条件の受け入れを確認。シャロン首相は行程表の実行に向けて、パレスチナ側との直接交渉に乗り出す意向を示した。 (23:10)