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米兵標的に攻撃相次ぐ バグダッド周辺、市民も巻き添え
バグダッド周辺で、米軍への攻撃が激化している。この1週間で少なくとも10件が発生。イラク人が巻き添えになって犠牲になるケースも増えた。フセイン政権崩壊後、失業など日常生活に対するイラク市民の不満は高まる一方だ。人道支援施設や救急車への攻撃も起き、無差別なゲリラ攻撃に発展する恐れも出ている。
攻撃は、米軍が民兵らの掃討を目指す大規模な軍事作戦を始めたのに呼応するように激化した。
米軍基地を狙ったとみられるロケット砲が15日、基地付近を走行中の民間バスに命中した。翌16日、走行中の乗用車が突然爆発する事件が連続発生し、イラク人女性ら2人が死亡。現場は米軍の車両が頻繁に通行し、事件直前まで米兵が検問をしていた地域だった。米軍は、地雷が仕掛けられていた疑いがあるとみている。
18日、米軍とNGO(非政府組織)、イラク人の住民らが集まって人道支援活動のための連絡調整を果たす「軍民共同運用センター(CMOC)」に対して攻撃があり、イラク人1人が死亡した。犯人は、イラク人らが多数利用することを知っていたはずだ。米軍の救急車まで狙われ、米軍以外に犠牲者が出ても構わない、という姿勢が頭をもたげる。
イラク側と米軍との緊張も高まる。その背景に、米英暫定占領当局(CPA)によるイラク軍の解体がある。5月末、兵士や国防省などの職員に対して一方的に解雇を通知、40万人以上が職を失った。元兵士らは連日のように軍の再編を求めるデモを続けている。
CPA本部がある旧大統領宮殿前に18日、元兵士らが大挙して押し掛けた。米側が4月からの3カ月分の給料を支払うと約束したのに支払わないためだという。警備の米兵と衝突し、イラク人2人が米兵の発砲で死亡した。
共和国防衛隊の元大佐という男性(39)は「解雇された後を考えずに首にするとは、兵士たちに飢えて死ねということか。(CPA代表の)ブレマーの方針は間違っている。我々は武器を持っており、いくらでも戦える」と語った。
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◆バグダッド周辺での最近1週間の米軍への攻撃(米中央軍の発表などによる)
15日 北方のマシャヒダ付近で米軍基地付近を走行中の民間バスにロケット砲が命中
北方のバラド付近で米軍車列に攻撃。米兵数人がけが
市内の米軍基地に手投げ弾。イラク人の子どもが巻き添えでけが
16日 市内で警戒中の米兵が狙撃され、死亡
市内中心部の路上で乗用車が相次いで爆発。イラク人2人死亡。米兵の車列を狙った地雷が爆発の疑いも
18日 市内の石油ガス関連施設に手投げ弾。米兵2人死亡
市内で警戒中の米軍が通行中の車から狙撃。米兵1人死亡
北方のサマラで米軍管理の人道支援施設に迫撃砲攻撃。イラク人1人死亡、12人けが
19日 南方のイスカンダリアで米軍の救急車にロケット砲。米衛生兵1人死亡、2人けが
市内で米軍車列に攻撃。米兵3人死亡か (06/22 15:40)
http://www.asahi.com/international/update/0622/003.html