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(回答先: 沖縄タイムス 9月6日 朝刊と夕刊から。 投稿者 エンセン 日時 2003 年 9 月 06 日 18:46:01)
地響きを伴うような砲弾の爆発によって、自衛官が死亡したというだけでも十分な驚きであったが、こうまで信じられないようなことが次々と明らかにされると、もはや一般人の常識では、その行動を理解しようというのは無理なことかもしれない。
フリーマーケットの常連、それも軍用品を収集することに執着する。定年後の軍払い下げ品屋の開店に備えて買いあさり、こともあろうに住宅街にあるアパートや借家に”貯蔵”する。「まるで武器庫」と言わしめるほど、部屋の中にぎっしりと積み上げられていたというから、その感覚はもはや常人のものではない。
対戦車ロケット弾や発射装置(ランチャー)、自動小銃にカービン銃、さらに銃部品や銃弾、火薬等々を、どういう感覚で保管したのだろう。
普通の人なら、その一つを持ったにしても銃刀法違反、火薬類取締法違反になることは十分認識できる。この当たり前のことを分かっていない。それどころか、定年後に備えての「貯蔵」であるとしたら、堂々と店を構えて、こうした違法な物品が売られることになった。
ここが理解できないところだ。このような「趣味」の世界では、社会的に許されないことも疑問とされないのだろうか。そうではあるまい。爆死・自衛官個人の愚かな認識のはずだ。そこで気になるのが、これほどまでの“非常識”な行動を、どこもチェックできなかったか、ということだ。
所属する自衛隊という組織は、どうだったのだろうか。「プライベートなこと」では、事の性格上済まされない。本人は車両整備で、直接武器とかかわる職務ではなかったというが、少なくとも一般人に比べたら武器への知識はあったものと想像する。「危険」を住宅地に持ち込まない、法を犯さないという当たり前のことは、あらためて隊内で教育するまでもない。常識の問題だ。
今、その必要が出てきたことが悲しい。それとともに、これほどまでの異常な同僚の行動に気が付かない組織になっていることも、自衛隊は猛省しなければなるまい。
防衛庁は四日になって陸海空の全自衛隊員に、不発弾や武器の保持、フリーマーケットの出入りなど、不法な取り扱いの経験の聞き取り調査を始めたというが、早急に結果をまとめ国民に公表すべきだ。「事件の重大性を深く認識」の証明だ。
流出経路についても徹底した調査が求められる。ほとんどが米軍用品だ。なぜこのような危険な品が大量に流出するのか疑問だ。流出経路が解明できなければ県民は安心できない。それには米軍の最大限の協力が不可欠だ。県警の求めに、米軍も最大限応じることを願っている。
http://www.ryukyushimpo.co.jp/shasetu/sha24/s030906.html