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3日午後7時40分ごろ、愛知県東海市東海町の新日本製鉄名古屋製鉄所でガスタンク(4万立方メートル、高さ50メートル、直径35メートル)が爆発、火柱が上がった。近くの事務所内などにいた同社社員らと協力会社社員の男性計15人が、爆風で割れた窓ガラスなどでけがをして病院へ搬送された。うち同社社員1人が頭を切って入院したが、いずれも軽傷。タンクはコークスオーブンガス(COG)が貯蔵されていたが、ガスによる二次災害の恐れはない。東海市消防本部は4日午前1時現在、放水でタンクを冷却中で、火は鎮静に向かっている。
けがをした社員の内訳は同社10人▽「NSソリューションズ中部」4人▽「三鈴エリー」1人。また爆風で近くの民家2軒の窓ガラスが割れ、1軒のふすまが倒れた。
同本部や県警東海署によると、現場は同製鉄所敷地のほぼ中央部にあるエネルギーセンター南側。最初に何らかの理由でタンク内にためてあったCOGが爆発し、同タンクの浮きぶたと側壁の間の潤滑油に引火、燃え広がったとみている。タンク内にはCOGがほぼ満タンで、火柱は一時、50メートルの高さまで上がったという。また近くには他にタンク2基があるが、いずれも工事中でガスは貯蔵されていなかった。
同社によると、COGは石炭を蒸し焼きにしてコークスをつくる過程で発生するガスで、発電などで再利用するためタンクにためてあるという。事故当時、社員がタンク北側のエネルギーセンターのコンピューターでタンクのガス漏れや圧力の変化をチェックしていたという。
当時、同製鉄所敷地内には同社社員約300人、協力会社約300人の計約600人がいたが、同社は帰宅を指示した。ガスの危険がなくなったことが確認されたため、同社などは爆発から約3時間後、現場周辺100メートル以内を除く同製鉄所内の立ち入り禁止を解除した。
同本部は隣接する大府、知多、名古屋市の消防本部に応援を要請。4本部と周辺企業の自衛消防隊の化学消防車や高所放水車など車両計35台が出動、消火に当たった。
新日鉄名古屋製鉄所は名古屋港の臨海工業地帯にあり、敷地は約623万平方メートル、従業員は約3200人。1958年に操業した中部圏唯一の銑鋼一貫製鉄所で、自動車・家電・容器用を中心とする薄板類の生産が約8割を占める。
同製鉄所は24時間操業しているが、事故のため操業を停止した。復旧のメドなどについては未定だが、自動車関連の製品については1カ月程度の在庫を抱えており、直ちに取引先に影響を与えることはないという。
【林幹洋、五味香織、岡崎大輔】
================================================================★ カンバン方式を取るトヨタ自動車などの生産に、直接的な影響が出ていると、4日夜のNHKが報じた。近くの住民の話では、爆発は15秒間隔で2回起き、大きな炎が上がったとしている。また、爆風は周囲約1.5キロの範囲まで及んでいたことが、県警や同市消防本部の調べで4日、分かった。
参考資料:トヨタ、米新車販売で3位 8月、ビッグ3の一角崩す(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030904-00000034-kyodo-bus_all