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(回答先: 鴻池発言間違っていない 自民・中川昭一氏 [共同] 投稿者 竹中半兵衛 日時 2003 年 8 月 01 日 11:16:55)
http://www1.jca.apc.org/aml/9808/9357.html
Subject: [aml 9357] <教科書ネット21>中川農水相発言に対する From: 加賀谷いそみ 「子どもと教科書全国ネット21」が出した声明です。
Date: Thu, 20 Aug 1998 21:50:00 +0900
Seq: 9357
中川昭一農林水産相の発言に抗議する
1998年8月17日 子どもと教科書全国ネット21
中川昭一農水相は、7月31日未明、就任後初の記者会見で、「従軍慰安婦」問題に
ついて「大半の専門家の方が納得できるような歴史的事実として教科書に載せるとい
うことに疑問を感じている。つまり、ないとも、あるともはっきりしたことは言えな
い」と述べ、歴史教科書の「従軍慰安婦」記載に疑念を表明した。中川農水相は、同
日昼の記者会見であわてて発言を撤回し、「従軍慰安婦」をめぐる強制性について
「あったかなかったと言われれば、政府見解に基づいて『あった』と判断するしかな
い」と述べた(「朝日新聞」ほか98年7月31日夕刊)。
中川氏は、97年2月に発足した自民党の「日本の前途と歴史教育を考える若手議員
の会」(以下、「若手議員の会」)を中心になってつくり、代表を務めてきた人物で
ある。「若手議員の会」は、「勉強会」を重ね、それをまとめて、97年12月、『歴
史教科書への疑問』(展転社)を発刊している。「若手議員の会」は、その図書の中
で、現在の中学校歴史教科書について、「事実に基づかない、反日的な教科書」など
と誹謗・攻撃を行っている。代表の中川氏は、会の中での議論やマスコミの取材に対
して、「中学校の社会科の教科書にはとても大きな疑念がある」、「歴史教科書の記
述で許せないものがいくつかあるうちの象徴的なものが『従軍慰安婦』だ」、河野官
房長官談話について「あったかどうかわからない状況の中で、…ごめんなさいという
ことを官房長官、つまり内閣が国を代表して言うということの問題点」、「従軍慰安
婦」問題は「一部マスコミや特定の意図を持った人びとと、一部他国によって増幅さ
れ、…中学生のほぼ100%が使用する教科書に記載されてしまった」、「この歴史教
科書問題を決着させておかないと、将来の日本を担う子供に対し、とり返しのつかな
い禍根を残す」などと主張してきた。
中川氏の主張は、教科書を攻撃し、教科書の「従軍慰安婦」などの記述削除運動を
展開している「自由主義史観」研究会や「新しい歴史教科書をつくる会」など右派勢
力の主張と同じものである。中川氏は、藤岡信勝・小林よしのり氏らと同様、「慰安
婦」問題を徴募時の「奴隷狩り的な強制連行」の有無に矮小化し、それを証明する
「証拠」がないことを理由に「慰安婦」問題そのものを否定している。「従軍慰安
婦」の強制性をはじめ、その歴史的事実はすでにかなりの程度あきらかにされ、旧日
本軍・日本政府の関与も明らかになっている。「従軍慰安婦」問題の本質は、徴募時
の「強制」だけではなく、慰安所での強制を含む軍事性奴隷制にある。旧日本軍・日
本政府は、慰安所の設置・管理・運営、「慰安婦」の徴募・移送に深く関与していた
ことはすでに明らかになっている。国際的にも、日本政府が法的責任を明確にし、被
害者への補償をすみやかに実施すことなどが求められ、日本の裁判所でも被害の事実
を認めて、立法による戦後補償を勧告している。
中川氏は確信犯であり、発言を形式的に取り消しただけで済まされる問題ではな
い。「若手議員の会」の事務局長・安部晋三衆院議員が、中川氏は「自説を変えたわ
けではない」と語っている(「産経新聞」98年8月5日)ように、「撤回」は「内閣の
一員として」しぶしぶ行ったものに過ぎない。
小渕首相は、「農水相の任命となんらかかわりのあることではない」「発言のすべ
てを取り消した」ので問題はないとしているが、内閣のこの姿勢は厳しく問われもの
である。小渕内閣の「目玉」といわれる野田聖子郵政相も「若手議員の会」のオブ
ザーバー会員であり、その他、政務次官24人中6割の14人がこの会のメンバーであ
る。さらに、小渕内閣の閣僚中6割を超える13名が靖国神社に参拝した。中川発言
は、このような侵略・加害を否定し、歴史を歪める内閣の構成に支えられているので
ある。
私たちは、中川発言に抗議しその撤回と大臣の罷免を求めると共に、繰り返される
「妄言」を許さず、歴史の真実に基づいた教科書を求めて努力するものである。
以上。
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