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(回答先: 不明4女児保護、自殺の男は児童買春容疑で手配中 (読売新聞) 投稿者 力なき市民 日時 2003 年 7 月 18 日 01:19:32)
東京都稲城市の小学6年の女子児童(11〜12歳)4人が13日から行方不明になっていた事件で、17日正午過ぎ、4人のうち自力で手錠から手を抜いた1人が港区赤坂2の花店に駆け込み助けを求めた。警視庁捜査員らがこの児童の案内で隣の11階建て短期滞在マンションの最上階の一室で、残りの3人が手錠をかけられているところを保護した。室内からはあおむけで死亡している男1人が発見された。警視庁捜査1課は誘拐、逮捕監禁事件として捜査している。
調べでは、4人は手錠によるすり傷や脱水症状がみられ、同区内の病院で治療を受けたが入院の必要はなく、その後、渋谷署で両親らと4日ぶりに再会し自宅に戻った。また、4人は「(死亡した)男に監禁された」と話しているという。
死亡した男は横浜市港北区篠原東1、職業不詳、吉里弘太郎容疑者(29)で、昨年3月、都内で女子高生にわいせつ行為をしたとして、児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で警視庁が逮捕状を取り行方を追っていた。吉里容疑者が4人を監禁した後、自殺を図ったとみており、誘拐と逮捕監禁容疑で被疑者死亡で送検する方針。
4人は室内でアイマスクと手錠を掛けられていた。1人は手錠の片方を20リットルの水の入ったポリタンクにつながれ、逃げられないようになっていたほか、足に手錠をされていた女子児童もいた。洋間2部屋に1人ずつ、脱衣所で2人が監禁されていた。16日夜になって吉里容疑者が姿を見せず、物音もしなくなったことから1人が逃げ出して救助を求めた。
吉里容疑者はリビングダイニングでビニールをテント状に張った中で死亡していた。死後十数時間経過しているとみられる。テント内は目張りされ、燃え残った練炭が置かれていた。同課は一酸化炭素中毒死とみて、18日に司法解剖して調べる。遺書はみつかっていない。
13日午後1時ごろ、4人はJR渋谷駅前のモヤイ像前から2人ずつ2台のタクシーに分乗してマンションに連れて来られた際、別の若い男性も同乗しており、同課はこの男性が詳しい事情を知っているとみて行方を捜している。【草野和彦】
◇想像を絶する監禁
13日から行方不明だった東京都稲城市の小学6年の女子児童4人は、4日ぶりに保護され、親と再会して全員が叫ぶように泣いた。都心の短期滞在型マンションの一室での監禁。11〜12歳の4人が「部屋を掃除して」と、渋谷から向かった先は、想像を絶する罠が待っていた。
「助けてください。警察に電話してください」。4人のうちの一人が監禁されていたマンションの隣にある東京・赤坂の花屋に裸足で駆け込んで来たのは、17日正午過ぎだった。
少女は、女性店員(31)に「友達を助けてください」と抱きすがった。「私、殺されちゃう」とおびえた様子で話し、誰か追って来ないかと、しきりに店の外を気にしたという。
店員が「稲城の子?」と聞くと、「そうです」と答えたため、店員はすぐに110番した。「渋谷に遊びに行く」と友人に言って13日から行方不明になった4人は、間もなく無事に保護された。
行方不明となる前日の12日、4人の中で渋谷のファッションビル「渋谷109」で高校生ぐらいの女性に声をかけられ、事務所掃除のアルバイトをしていた少女がいた。警察に対して、この少女は「もらった1万円はその日に使ってしまった」と話しているという。
翌13日、4人は、稲城から電車で50分ほどかかる渋谷に現れた。少女らは、親には近所の体育館やスーパーに行くと告げていた。ハチ公像とともに待ち合わせに使われる渋谷駅前のモヤイ像。7月上旬に4人の中で吉里弘太郎容疑者(29)と知り合った少女がいて、4人のうちの2人が吉里容疑者と会う約束をしていた。
吉里容疑者から「部屋を掃除して」と頼まれ、2人は吉里容疑者とタクシーで赤坂の短期滞在型マンションの最上階の11階の角部屋に向かった。
残る2人は1時間以上後、別の若い男にタクシーでマンションの下まで連れて行かれた。男は吉里容疑者を「社長」と呼んだ。男と別れ、11階の部屋に入った2人が見たのは、掃除の後、既に監禁されていた2人の友人の姿だったという。
約250室あるマンションは、ロシア人やアジア系外国人も多く住む。夕方から出勤する外国人女性も多い。1週間単位での出入りも激しい。
マンションの管理会社によると、個人の場合は顔写真付き身分証明書と銀行口座の確認があれば、部屋を借りることができる。今回の監禁場所は、後で2人を連れて行った男が、11日から借りていた。部屋は65平方メートルの2DKで、1週間の賃貸料9万7000円、保証金2万5000円だ。
少女らの話によると、吉里容疑者は、途中で逃げようとした1人に対して、罰として手錠の片側を水の入った20リットル入りポリタンクにつないだ。足にも手錠をかけられた少女もいた。スタンガン(高電圧銃)も持っており、アイマスクもさせられたという。
吉里容疑者は、奥のダイニングから度々姿を見せたが、16日夜から姿を見せなくなり、物音もしなくなったという。花屋に飛び込んだ少女は、玄関に近い脱衣場に監禁されていて手をすぼめたら手錠が抜け、脱出できた、と話している。
4日ぶりに部屋を出た少女は、店員に「自分たちが悪かったんです」と繰り返したという。警察が保護した時、自分の名も言えないほど衰弱していた少女もいた。病院で検査を受けた後、少女たちは午後4時半過ぎ、渋谷署で親たちと対面し、抱き合い、号泣したという。
◇吉里容疑者と最後に会ったのは1年前 親族
吉里容疑者の親族によると、吉里容疑者の父は5、6年前に死亡。母親とは別居し、横浜市港北区の母の姉妹の自宅に住んでいたという。
この親族が、最後に同容疑者と会ったのは約1年前で、母親と一緒だった。「ほとんど会う機会はなかったが、しばらくぶりに見てもごく普通だった。活発な印象ぐらいしかない」と振り返った。
◇東京都稲城市教委ら会見
4人が通う小学校では午後5時すぎ、稲城市教委の松尾沢幸恵教育長や校長ら3人が会見した。いずれも「無事でほっとしている」と話しながらも、最後まで硬い表情を崩さなかった。
松尾沢教育長は「学校教育や社会、家庭のあり方を含め、あらゆる角度から分析し、どのような形で子供たちが健やかに成長できるか改めて考えていきたい」と述べた。校長は「元気で戻ってきた子供たちに心を込めて応えてあげたい」と話した。
◇東京都教委は職員派遣し、心のケアを
事件を受け、東京都教委は18日、4人が在籍している稲城市の小学校に、臨床心理士の資格を持つ専門職員を派遣する。心のケアに必要なことを助言するほか、同級生らの動揺を抑えるため、児童らの相談に乗るアドバイザリースタッフも送る。市教委は教育相談所の相談員を派遣し、4人と保護者へのカウンセリングを夏休み中も行う方針。
◇「ホッとした」 小泉首相
小泉純一郎首相は17日夜、小学生4人の監禁事件について「事情は知らないが、無事保護されたということでホッとした。6年生でしょ、用心深さが必要ですね。よく気をつけてもらわないと」と記者団にコメントした。(毎日新聞)
[7月17日23時26分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030718-00000156-mai-soci