現在地 HOME > 掲示板 > 日本の事件5 > 604.html ★阿修羅♪ |
|
日刊スポーツ2003/7/11
自宅付近で歩道の瞬間 「誘拐や」と大騒ぎに
事実違う可能性も
9日午前に補導された少年は、長崎県警の任意同行に素直に応じた、と伝えられ
ていたが、事実が違う可能性がでてきた。補導されたのは少年の自宅付近の路上
だった。当日は校外学習の一環で企業の職場体験をするため、同じグループの友
人と待ち合わせをしていた。このときに現場に偶然いた女子中学生は「(少年
が)きてすぐに、小走りでおじさん(私服警官)が近寄って、嫌がる男の子を車
に押し入れて走り去ったと。そこにはいっぱい人がおって誘拐や、と大騒ぎに
なって、生徒のうちの1人が先生に電話ぱ、したと。補導のときは、おとなしく
男の子が連れていかれたとか言っちょったけど、そんなことはなか」と話してい
た。
また別の同級の女子中学生は「授業中に突然叫んで教室ば、出ていったなんてこ
とはなかった。それに口数も少なか、みたいなことになっちょるけど、よくしゃ
べっとったよ」と、少年の印象について振り返っていた。
産経新聞2003/7/11
12歳の衝撃 なぜ防げなかったか2
子供が加害者…想定外 普通な優等生の凶行
「彼は、どうして警察に連れて行かれたんですか?」。九日、中学校から帰宅途
中の一年生の女子生徒が、報道陣に問いかけた。
頼元駿ちゃん(四つ)誘拐・殺害事件で補導された少年(12)とは、同級生だ
という。その日朝、少年が体験学習に出かけるためバス停で友人二人といたとこ
ろを警察官に呼び止められ、車に乗せられて行ったことは、うわさで聞いてい
た。
それでも、凶行と少年の姿が結びつかなかった。
教師の間に、苦悩が広がっている。少年は人見知りするおとなしい性格。いじめ
を受けていたとの報告もない。欠席はなく、六月下旬の期末テストはトップクラ
ス。「私たちの把握の仕方に、問題があったのかもしれません。(事件の前兆
を)現実として見抜けなかったふがいなさを感じています」。校長は、苦しそう
に言う。
補導から一夜明けた十日、登校してきた担任教師の姿は「非常につらそうだっ
た」(教頭)。
「机やロッカーなど身の回りの整理整頓は苦手。注意は素直に聞くが、精神的に
幼稚な面もあった」。こんな少年は、同級生にからかわれてパニックになったこ
とも。しかし、それだけで今回の事件を予想するのは難しい─というのが、教育
関係者の大方の見方だ。他の学校の教師は力なく言う。「事件が起きると、学校
の責任を問われるのは仕方ありません。でも、報道で知る限り、あの少年の異常
性を見抜くのは不可能だったのではないでしょうか」
全国の教育委員会や学校では、子供たちが抱える問題を早期発見するため、日常
の変化からサインを読み取るためのマニュアルを作成、実践している。小中学生
が発信するサインとして考えられているのは、(1)成績や学習意欲の低下(2)遅
刻・欠席の増加──など。それが、今回の少年にはまったく当てはまらない。
「中学に入学したばかりで、教師もどういう問題があるのかつかみ切れていな
かった可能性がある」と文科書関係者。教師の一人は「子供の問題行動といって
も、その定義は、暴力や深夜徘徊、家出、薬物使用などで、殺人などの凶悪犯罪
までを想定して子供に接してはいません」と漏らす。
「子供が被害に遭うことは想定していたが、加害者になることは想定していな
かった」と悔やむのは、長崎市教委の幹部だ。長崎市では、市立小中学校の児
童・生徒が事件の被害に遭うと、全校に情報が流れる。しかし、市教委は昨年十
一月、十一歳の男子児童がわいせつ行為の被害に遭ったことは把握していたが、
小学校前の幼児が被害に遭った類似事件については把握できていなかった。この
うち一件は、現場近くで中学生とみられる男が目撃されていたが、学校側にその
事実も届いていなかった。
保護者は「中学生が犯人かもしれないという情報を学校が地域から入手できてい
れば、違った結果もあったのではないか」と指摘する。少年は事件後も、普段通
り通学していた。教師の一人は「事件から一週間以上たっていても、まだ気づか
なかった」と言って、うなだれた。
だいたい警察は逮捕直後には扇情記事に走りがちなスポーツ新聞や週刊誌に優先的にリーク情報を流して,都合のいいことを書かせる傾向にあるわけですが,それでもこんな記事が出てきました。あと産経の地方の事件記者というのはけっこういい記者が多くて,東京本社の毒毒極右モードとは一線を画すことがありますね(神戸事件でもそうだった)。
まあこれからリーク情報ががんがん出てくると,この種の違和の声も消えていくことになるんでしょう。いまのうちに拾っときましょう。