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「酒鬼薔薇聖斗」をほっといたれや マスコミ諸君
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投稿者 宮崎学「キツネ目事件調書」 日時 2003 年 6 月 06 日 22:47:59:

「酒鬼薔薇聖斗」をほっといたれや マスコミ諸君
(アサヒ芸能5/1 8日号)

キツネ目事件調書


 あの「酒鬼薔薇聖斗」が、一般社会に戻る。早ければ今秋にも、収容されている医療少年院から仮退院の予定だ。

これに対し世間は大騒ぎしておるようだが、ほっといてやれや、というのが俺の意見である。出ていいと言われたのなら、それでいいやろ。アサ芸でも前号にて「スーパー店員で社会復帰」という記事を掲載していたが、それが困るという輩はその店を利用しなけりやいいだけの話やで。

 ムショから出た人間がまじめに体を動かして働くということに、何の異議があろうか。俺の周りにも学生運動でパクられて長いことムショ暮らしをした者は多い。彼らが社会復帰のリハビリとして選んだのが、やはり肉体労働。中でも土木作業は人気だ。肉体を酷使し、汗まみれになって金を稼ぐ。人間にとって基本とも言える経済活動を、身をもって体験できるのはこれをおいてなし、と言っても過言やない。

 だからこそ、俺は「酒鬼薔薇」の労働者復帰をよしとする。だが、推奨するなら「飯場」や。

 体力があり、よく働く者ほど多く稼ぐことができる。そこには建て前の平等が入る余地などみじんもない。それこそが大切なのだ。しかも、飯場の夜は、往々にしてチンチロリンなどの賭け事が行われる。勝ちと負けという、いわば人生の機微をも体験できるのである。これぞリハビリではないか。

 問題視すべきは、ワイドショーに代表される報道のあり方や。彼の医療少年院での様子を事細かに報道することに躍起になっているのは周知のとおり。しかし、彼は「病気」であると判断されたうえで医療少年院に入った。とすれば、その病状や治療の様子を報道することは、紛れもなくプライバシーの侵害に当たる。 その大義名分として、メディアが用意したのは、被害者感情、情報公開などの実に耳触りのいい言葉だ。毎度ながら、よくもまあぬ けぬけと(笑)。すべては視聴率と売り上げの数字のためやろが。

 俺はこうしたメディアの体質を否定はしない。新聞などは元来、裁判制度が確立したためにやりにくくなった「リンチ」を代行するために誕生した。寄ってたかってつるし上げるという行為は、むしろ自然な姿とすら思っている。

 気に入らんのは、自分らがいかに高尚な仕事をしているかというそぶり。「これはすべて生業のためにやっとります」と、そろそろ堂々と言ってもいいのと違うか。これに近い話は成人犯罪者に対する報道にもある。

 一例をあげると「元ヤクザ」という表現。抜けようが死のうが、ヤクザという肩書は、メディアにとって一生ついて回るものらしい。実家がヤクザである俺など、生まれたときから準構成員である。まあ、連中からすれば立派な元ヤクザということやな。それを押し通 すというなら、いっそ、自分らも過去の出来事を冠にしたらどうだ。さしずめ朝×新聞なら「ヤラセの朝×」、NxKは「握造のN×K」か(笑)。

 「少年法」以前に 警察を改正しろ

 もう一つ。少年法を厳しくすべきだとの意見が出ているが、あほかい。

 厳罰化推進派の論拠は「少年犯罪が増えるのは少年法が軽すぎるから」ということらしいが、これは真理ではない。少年による凶悪事件は、近年まったく増えていないのだ。

 殺人に限定すれば、終戦直後の1950年代、校内暴力が社会問題化した80年代での急増を除き、年々少なくなっている。特に90年代以降は毎年2人前後。55年の23人という数字に比べれば10分の1である。

 数は減っても凶悪化している、との意見もあるが、これも数が少ないから目立つにすぎない。仮に「酒鬼薔薇」と同種の事件が55年に起きて いれば、世間はあれほど騒いだかどうかわからん。犯罪は社会を反映する。

 逆に、若者の犯罪が減っていることにこそ問題がある。

 犯罪を犯すにはエネルギーが必要だ。それも凶悪であればあるほど、大きなものがいる。若者とはエネルギーを持て余し、それをまき散らしてこそ健全な存在である。今の自分を取り巻く環境、社会への反発は、時として暴力、犯罪の形となって噴出してしかるべきなのだ。青春とは「無駄 なエネルギー」やでえ。

 戦後、彼らの社会には差別と貧困があった。また、80年代は急進する管理社会への反発が彼らを動かした。それが犯罪件数を引き上げる結果 となったのだ。しかし、管理社会は完全に日本を覆い、今日の低い凶悪犯罪数をもたらした。

 このことは、裏返せば、若者は未来をあきらめた、ということでもある。犯罪の激減の一方で、噴出させることができなくなったかわりに、引きこもりや不登校、はては「ネット自殺」がふえとるやんけ。「オヤジ狩り」さえ最近は下火だ。せいぜい年寄りのホ ームレスを袋叩きにする。情けない。 

 べつにわし、殺人事件の増加が望ましい、と言っているわけやない。社会に活力を取り戻すには、ガキにケンカくらいはさせたほうがええんじゃ。この若い世代の元気のなさやったら、むしろ少年法は今より甘くしてもいいくらいやないか?

 犯罪の残虐化を指摘する向きにしても、毎度俺が当欄で言っていることだが、何も少年に限ったことやない。一般 市民の犯罪がすぺからく残虐になっているのである。突出しすぎた少年犯罪のみを引きあいに少年法を改正すべしと上張するのは「便乗商法」、いや「便乗刑法」やな。

 結局のところ、すべては犯罪検挙率の低下にこそ問題は ある。

 今やわれらが警察の犯罪検挙率は20%を割った。東南アジア諸国にも比肩するレベルだ。要は警察のだらしなさ。抑止力が働かないからと言っていい。

 人間だれしも楽していい暮らしがしたいと考えている。 それを手っとり早く得るには法律を犯す必要がある。しかも捕まる可能性はきわめて低い、となれば、犯罪に走る者が増えるのは自然の道理や。

 いくら法律を改正し、処罰を厳しくしたとしても警察に捕捉能力がなければ、すべては絵にかいたモチ。警察の質の低下に歯止めをかけないかぎり、問題の解決などありえない。もっとも佐々淳行もおなじことゆうとるけど、あかんみたいやから、すでに警察の沈没はOBが不安をかんじる危機水域というべきだろう。国民はもっと不安を感じてもええはずやけど、こら全然気にしてないみたいやから、それをええことに増員だけの官僚組織焼け太りになってるのが現状だ。 そのあげく増えすぎた高級幹部の天下り先をヤクザのシノギを奪ってまで確保に走る という構造問題に目を向けず、「酒鬼薔薇聖斗」の就職先を心配?するようなマスコミというのはまさに本質的なモンダイからは一切目をそらせようとする低迷日本そのものやないのか?

http://www.zorro-me.com/2003-6/ag030605.html



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