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http://www.kumanichi.co.jp/kawabegawa/kiji/20030827.1.html
国土交通省は二十七日、二〇〇四(平成十六)年度予算の概算要求で、川辺川ダム(球磨郡相良村)建設事業費を本年度当初予算比50%減の五十六億円に大幅減額した。川辺川利水訴訟の国敗訴に伴いダム本体着工の見通しが立たない中、四年連続で要求してきた本体関連工事費の計上を見送った。これでダム本体の〇四年度内の着工は不透明になった。
この理由について同省は「着工の前提となる漁業権収用の審理が大幅にずれ込んでおり、工事の進ちょくを含めた現状から判断して、来年度分の本体関連工事費の追加要求は難しい」と説明している。
来年度予算五十六億円の内訳は、球磨郡相良村と五木村で実施する工事用・付け替え道路、農地や学校用地などの代替地整備、頭地大橋といった生活再建事業が中心。
川辺川ダムの〇二年度末における進ちょく率(事業費ベース)は約70%。国交省はここ数年、同ダム計画を重点事業と位置付け、百十億〜百五十億円の予算を確保してきた。しかし、目的の一つである農水省の利水事業が六月から中断したことから、国交省も本体工事費や漁業補償費を含む本年度予算(百十億円)の執行が難しくなっている。
国交省は「国の厳しい財政状況を踏まえた要求だが、治水面におけるダム事業の必要性は変わっていない。現段階では、〇八年度末の完成を目指す計画変更は考えていない」としている。
ダム本体着工をめぐっては、今月二十五日の県収用委員会で、球磨川漁協が損失補償額への同意を撤回。県収用委の審理は一年以上遅れる見通しになっている。