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「幼児」は「大人」になることで過去の涙に「決着」をつけられる!
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投稿者 アルファンド 日時 2003 年 7 月 17 日 19:11:12:

(回答先: 神々も幼児の涙をあがなうことはできない 投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 7 月 16 日 16:27:33)


よう、すみちゃん。

やっぱりきちんとレスしとくよ。


「カミ」についてスゲエ興味深いことを教えてくれてありがとう。別にグノーシス的な意味を念頭に「高次意識体」なんて言葉を使ったわけじゃないが、なるほど、そういうことなら尚更しっくり来るね。

「人格的存在」でない「神」については、実は俺自身もよく分からない。俺が「天皇(日本)」を「イデアの結晶」と見てフェチるのとも微妙に違うしな。「主(The Lord)」ってヤツも一応「人格的存在」だろうし、どうなんだろうねえ。まあ、単に変な誤解を招かないように注釈しといただけだからなあ。


『奴ら』にとってあの時点での大戦終結が好都合だったことは認めるよ。しかし、それでも「日本」が降伏しなければ、『奴ら』は本当に「泥沼」に入らざるを得なかった。「ここまでで十分だ」なんつって勝手に止めることは、いくら『奴ら』でも出来やしなかったのさ。だから、たとえヒロヒトや政府上層が『奴ら』の従僕同然であったとしても、「決定権」は「日本」にあった。それはきちんと押さえとくべきだと思う。同様に、「真珠湾」の件も誤解しちゃいけない。あれが『奴ら』の陰謀であれワナであれ、始めたのは「日本」だ。「大東亜戦争」は最初から最後まで「日本」が「主役」の戦争だったんだ。俺はそれを、心から美しいと感じる。
・・・まあ、俺自身もこれに関してはずいぶんと思い悩んだものだけどな。

あと、ドツボから学んだかどうかは、やっぱりこれから先「脱け出せるかどうか」のテストを行わなきゃあハッキリしないだろ。
「テスト」ってヤツは、それに受かったからと言って果たして本当に学んだのか怪しいところはあるにせよ、やっぱ学べてなけりゃ受かれないもんなんだ。もちろん、不正判定は付き物だけどな。受からなくてもまた次があるし、受かったとしても力が無けりゃそれ以上先には進めねえ。ただ、もし今回受からないとしたら、多分もうこの星、「地球」には居られなくなるだろうし、そうでなけりゃ「地球」そのものが死んじまうかも知れねえ。俺はここを離れるってだけなら構わないんだが、さすがに「地球」が死ぬなんてことにとなると忍びない。だからなんとしても他のヤツらにも頑張って欲しい、あきらめないで欲しいんだ。


「大東亜戦争」に意味を見出したくない、というあんたの気持ちはよく分かる。

しかし、「避けるべき失策」だと言うあんたの見方に、俺は猛然と腹が立つ。

「避ける」、とはどこからだ? どこからが「避けるべき失策」だったんだ?
米英との決裂か? 国民党との決裂か? 大陸進出か? 半島進出か? ・・・それとも、「独立自尊」を守り抜こうとしたことか?
『奴ら』のモノマネがいけない、と言ったところで「誰」もそれ以上のことをやれなかったし、やらなかった。
明治の維新。大政奉還。ペリーの来航。鎖国政策。
どこまで遡っても仕方無い。どこからやり直そうったって仕方無い。
「良策」なんざ、どこにも無かったんだよ。

それでも、本当に「過去」を変えたいと思うならば、俺たちは「過去」を変えられる。
単に出来事の持つ意味、そこから得た感情を別のものに置き換えるってだけじゃない。
「出来事」そのものを、変えることが出来るんだ。

あんたは言った。「取り返しのつかない失敗」だと。
それじゃ、一体この世のどこに「取り返しのつくこと」があるってんだ?

たとえ本当に「過去」を変えたとしても、そこから今まで積み上げてきた全ての「喜び」、「哀しみ」、「憎しみ」、「愛」。
そういった全てを放り捨てて、また新しく積み上げていくってことだ。
それでも「過去」を変えたいと言うならば、“俺たち”はきっと許すだろう。
今までのことを崩し去り、そこから学んだことも全て捨て、また同じような、しかし絶対に違う「歴史」を刻み始めるだろう。
ただ、それだけだ。
俺たちは何も取り返せやしない。

「誰」も本当に「過去」を変えたいと思っちゃいないんだよ。
「誰」も本当に「過去」を憎んじゃいないんだ。

「過去」をどうにかしたいなら、「今」をどうにかしなくちゃいけない。
「今」をどうにもできないなら、「過去」をどうにかするなんて土台から無理な話なんだ。
そして、「今」をどうにか出来たなら──

多分、そのときはもう「過去」をどうにかしたいなんて、考えないだろうな。


「誰」も「幼児」の涙をあがなう必要は無いのさ。
本当にそいつが救われるには、そいつ自身が「大人」になって過去の涙に「決着」をつけるしかない。

それでも、もし俺の目の前で子供が泣いていたのなら。独りぼっちで泣いていたのなら。

俺はすぐにスッ飛んで行って、そいつを抱きしめてやるだろう。

「自分」を救えるのは「自分」だけ。
・・・だとしても、俺に手伝えることは、絶対にあるはずだ。


俺は「神々」には、縋らない。
だけど、俺が本当に必要とするときには、きっとヤツらは手を貸してくれると信じてる。
ヤツらは本当に俺たち日本人を愛してるから、時に断腸の想いで「無慈悲」に振舞うことだってあるんだ。


あんたも分かってるはずだぜ。
あんたは親父さんに縛られながら、同時にいつまでも親父さんを縛ってる。
それは確かに必要なことなんだ。
だけど。
今でなくて良い。
いつかは二人、笑顔で別れて、それぞれの道を歩き出さにゃあならんのさ。

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