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(回答先: 南雲中将は山本の便利な部下だったと思っています 投稿者 あっしら 日時 2003 年 8 月 19 日 23:19:30)
あっしらさん。 レスありがとうございます。
(ドイツにとって、オーストリアやチェコそしてポーランド、アルザスロレーヌの領有(一体化)は、日本の満州領有とちがって、民族主義的価値観以外にメリットがそれほどありません。
経済的権益を考えるのなら、植民地解放(門戸開放)という「世界秩序」の再編こそ目的としなければならないのに、そのような動きはほとんどみられません。)
私には不可解な動きです。 国が拡張して通貨圏を一体化すると、一人当たり総生産も生活水準も低下するはずです。
(日本が、リットン調査団報告で満州国があいまいなかたちながら認められていながら、最盛期の英国さえ手を突っ込まなかった中国との全面戦争に入り込んだのは、ナチス以上の愚策です。)
満州国を「否定」することは、当時の欧米列強の植民地地図を見ればナンセンスであることはあまりにも自明ですね。 だから「否定」まではできませんね。
(既に中国との戦争が泥沼化していたのに米英蘭とのニ正面作戦(対ソ戦まで考慮しなければならない状況)に入った日本も、同じ愚を犯しています。)
ヒトラーの知能指数は200だとか(本当?)。 独裁国家であるナチスドイツがナンセンスな二正面作戦をとったのは、不思議で仕方ありませんでした。
大日本帝国の行動も残念ながら愚劣に見えます。
しかし、海軍(山本)は「南方軍事進駐」論を盛んに鼓吹していたようですね。
例に挙げた笹川良一もその手足でした。
(極東軍事裁判は、「平和に対する罪」と称して戦争を起こした人たちを裁きましたが、作戦・用兵の国家機構である軍令(統帥)部門ではなく、軍政部門の人たちを血祭りにあげるという頓珍漢なことをしています。
これは、統帥権が天皇直轄であることに基づく政治的配慮だと思っています。
内閣やそれに含まれる軍政部門であれば、立憲君主制(捺印機)を楯に天皇に罪を及ぼさずに済みますが、軍令部門の責任を問えば、ストレートに天皇の責任につながります)
児玉自身は(たぶん)天皇制を護持しようと思ったんだろうと推定します。
しかし、これを部外者から見ると、まさに軍令(統帥)部門、なかでも海軍軍令、そして山本を守る結果となったように思います(山本は亡くなっていますが)。
戦後、真珠湾攻撃やミッドウエイ開戦の現実が国民(特に兵隊さん)に知られるにつれて、普通なら山本−海軍への疑惑が巨大化したはずです。
外務省の大失策もありますしね。
しかし、児玉が東条を説得してコントロールしたことで、結果的に、この疑惑の(臭い消し)を行うことになっています。
児玉自身の意思は(たぶん)別ですが、結果的には隠蔽工作だったと考えています(児玉はこの件でも利用されただけなんじゃないかなあ)。
(南雲中将は、航空攻撃部隊や参謀の追加攻撃要請を退け帰還を命令しました。)
失礼しました。 やはり勘違いです。
(はるか敵地に乗り込んでの攻撃ですから、早期帰還という判断自体は間違っているとは思っていませんが、第一波、第ニ波の攻撃でドッグや石油備蓄基地などの軍事設備を目標に加えなかったのは山本の謀略かもしれません。)
(攻撃部隊は軍艦を撃沈したいものですから、攻撃優先順位を明確にしなければなりません。外洋に出ていた米空母などを追うのは無謀な作戦ですが、先乗りしていた潜水艦部隊が出港を認知しながらそれらを追跡していなかったとしたら指示に疑問が残ります)
私の記憶ですが、米空母の場所を偵察機が確認していたと思うのですが。
だから追撃可能だったのでは。
(「敗戦責任」を問わないまま現在に至った日本に「死相」が漂っているのは不思議ではないと思っています。
300万人以上が犠牲になり、ほとんどの国民が塗炭の苦しみを味わい、6年間も占領支配を受けた歴史的最重要問題を、「一億総懺悔」と「極東軍事裁判」で済ましている国家国民に希望があるとは思えません。
(バブルの形成・崩壊の責任が問われず自然災害のように扱われているのも、「敗戦責任」が問われなかったことに遠因があると思っています)
残念ながら一億総懺悔は思考放棄にすぎませんね。
極東軍事裁判: もしも米国と通じていた主犯がいたとすれば、その隠蔽が主目的となったはず(まさに私は真実の隠蔽が目的だったのではないかと疑っています)。
つまり、天皇制を隠れ蓑にして主犯が逃げたという疑いを持っています。
これは不敬罪でしょう? ひどいですよねえ。