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(回答先: Re: 経済学は熱力学をアナロジーとして使って説明できないか? 投稿者 健奘 日時 2003 年 7 月 30 日 17:44:46)
健奘様、レスありがとうございます。重ねて質問させてください。
>解釈の一つは、おそらく、エントロピーを、まず、情報と置き換えることで行ってはどうでしょうか?
エントロピの概念は元々は熱力学的エントロピに由来するのでしょうが、情報理論の分野でもシャノンが情報論的エントロピを提案したはずで、
その違いはボルツマン定数kが掛かる(熱力学的)か、掛からない(情報論的)か、で、定義式に大きな違いがあるわけではないことは知っています。
>仮に、自分に情報が集積していれば、自分の閉じた世界では、エントロピーは低い状態が保てます。情報を与えて、自分の世界から無くなると、その分、その世界では、エントロピーは増大します。
情報をいくら他人に与えても、自分の元にある情報は減らないように思いませんか?
相手の有する情報量は増えるでしょうから、相対的に見たら減ってはいるのでしょうが。
物のやり取りと情報のやり取りでは、根本的な差異があるように思うのですが?
>次に、お金に戻します。お金があることで、人々が作る状態の可能な数を考えます。自分が大きなお金を持っていると、他の人々が作る状態の数は、小さく(情報量としてはあることになります −− エントリピーが低いです)、
>自分がお金を貸し出すと、他の人々が作る状態の数が大きくなります(情報量がなくなります −− エントロピーが高いです)。
つまり、お金の総量は一定であると(ゼロサム・ゲーム)。
そして、人は所有しているお金の量が大きいほど、それに応じて作り出せる(可能な)状態の数も増える、と。
しかし、“価値とは低エントロピー”のことだとすると、お金を貸し出した後のほうが他の人々の“エントロピーが高”くなるなら、逆に自分のエントロピーは下がっていくのではないでしょうか?
とすると、どんどん他人にお金を貸し出す方が価値が、自分の価値は高く(低エントロピー)なりそうですが、
実際は素寒貧になって価値は下がる一方ではないでしょうか?
さらに、
“貨幣の所有権/使用権の不確定性(エントロピー)が増大すると、その分価値は低くなる”とありますが、貨幣の所有権/使用権の不確定性がエントロピーの増大と関係するのでしょうか?
その人が所有しているお金で作り出すことが可能な状態量が大きいほどエントロピは大きいのであって、なぜ“貨幣の所有権/使用権の不確定性”が“可能な状態量”を増やすのか理由が分かりません。
さらにさらに、
“お金を貸すことによって増大したエントロピーは、借り手が利子を支払うことで縮減しなければならない。このネガティブな交換が利払いの本質なのである”
とありますが、
借り手は借りたお金と同額を返済すれば、貸し手と借り手双方のエントロピは元の状態に戻るはずで、
わざわざ利子をつけて返さねばならない理由が分かりません。
私の疑問はおかしいですか???