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(回答先: Re: 経済学は熱力学をアナロジーとして使って説明できないか? 投稿者 まさちゃん 日時 2003 年 7 月 30 日 18:42:15)
結論を聞いてから、たぶん、このように理解できるかも、という観点から書いてます。従って、間違っているかもしれません。
まず、自分と貸し出した人々との、閉じた世界を考えます。自分が、お金を持っていれば、自分がつくりうる状態の数は多いです。お金を貸すと、他の人がとりうる状態の数が多くなります(不確定というのは、破産も含めた、とりうる状態の数が増えることだと思います)。
相対的には、自分のほうが、低エントリピーで、価値が高く、他の人々は、高エントロピーで、価値が低くなっています(ここでの価値は、単に、とりうる状態の数の逆数だと思われます、素朴に言うと、やばい状態数が小さいと)。
一方で、自分と貸し出した人々の世界とは異なる、外側の世界を考えます。この世界は、常に、とりうる状態の数は増えるとします。すると、お金を返してもらったとき、自分の採り得る状態の数が、もとのままであれば、外側の世界の状態数と対応できる場合が低下しています。(熱力学的には、とれなければそれだけのことですが。)従って、貸したお金に利息をつけてもらって、自分の採り得る状態の数を増やさないと、外側の世界が状態数を増やすのに対応できません。
(外側の世界が、状態数を増やしつづける、というのを、勝手に導入していますが、)
一応、このような解釈が可能かと思います。
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上記では、勝手に、外側の世界では、状態数が増えていく、としました。これは、熱力学のモデルでは、違反です。しかし、状態数が増えていく方が、経済では、当然のように見えます。発明、工夫、さらには、互いに出し抜く、といった結果です。
現在、経済分野で直面している大変なことは、均衡状態ではなく、遷移するかもしれない、ところでしょう?従って、エントロピーという概念を導入して、均衡状態を、よりうまく説明できても、いまの大変なところを、説明できないと思いますが?