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http://satellite.nikkei.co.jp/news/main/20030725AT1F2501Z25072003.html
日本道路公団の藤井治芳総裁は25日、就任後初めて記者会見し、公団幹部が告発した「債務超過を示す財務諸表」に関する内部調査の結果を発表した。藤井総裁は作成と隠ぺいを否定し「機関としての作業はしていなかったということだ」と述べたが、職員4人が財務諸表の作成を認めて上司に報告したと証言するなど疑問点も多く残る報告になった。藤井総裁は自らの進退について「精いっぱい仕事をするのが務めだ」と辞任を否定した。
内部調査の結果は(1)2002年1月にプロジェクトチームが資産の再評価の勉強を始めた(2)途中で算定方法に無理があるとの意見があり、担当課長は作業を中断したと認識していたが、実務担当者は作業を続けた(3)実務担当者4人は告発された財務諸表を作成し、上司(課長級)に報告したと証言したが、上司は報告を受けたことを否定した――との内容だ。公団内部の混乱の責任を問い、政府に藤井総裁の更迭論が強まっていることについては「(進退は)扇千景国土交通相らが判断することだ」と述べ、自ら辞任する意思がないことを示した。 (20:17)