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(回答先: 「西」並み時短「東」にも…独の労組ストに批判 [読売新聞]【“読売”の批判じゃないの】 投稿者 あっしら 日時 2003 年 6 月 27 日 02:34:08)
ドイツの旧東独地域で、6月初めから続いていた自動車や電機産業の労働者による労働時間短縮を求めるストライキが28日、労働側の全面敗北で終結した。部品供給が滞り、独自動車メーカーが一時期、自動車生産を停止する事態にまで発展していた。厳しい経済状況に加え、安価な労働力を誇る中欧という新たな生産拠点の出現が、製造業大国で労組が強い独の労使関係を変えた。
独最大の金属産業労組IGメタルは、旧東独地域の週当たりの労働時間が、旧西独地域より3時間長い38時間になっていると指摘。賃下げをせずに労働時間を短縮して格差を解消するよう求めた。だが、経営者側は旧東独の方が生産性が低い、などとして拒否。そこでIGメタルは6月初めからストに入っていた。
ストによる部品生産の停止は、旧西独での自動車組み立てに波及。BMWは、23日からミュンヘン工場などで主力の「3シリーズ」の生産を停止。フォルクスワーゲンも27日、ウォルフスブルク本社工場などで「ゴルフ」などの生産を停止せざるをえなくなった。
しかし、旧東独では失業率が20%近いうえ、独全体も景気低迷が長引くなかで、労働条件の向上を求めた今回のストへの国民の支持は小さかった。このためIGメタルは28日にスト終結を宣言。これを受けBMWなど主要メーカーは、30日にも生産を再開する見通しだ。
労働側の全面敗北の背景には、来年5月に欧州連合(EU)に加盟するチェコやハンガリーなど中欧諸国が独製造業の脅威になり始めたことがある。賃金が安く労働力も豊富ですでに、世界の自動車・自動車部品メーカーから投資先として人気を集めている。
そこでシュレーダー政権も「投資先としての独の地位を危うくしてはならない」(クレメント経済・雇用相)と懸念を示していた。 (06/29 00:54)
http://www.asahi.com/international/update/0628/009.html