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(回答先: さらにリアルな認識（裕仁の「聖断」など） 投稿者 たこ 日時 2003 年 7 月 01 日 18:12:18)
どうしてたこ氏がこれほどまでに昭和天皇の「政治家」としての責任にこだわられるのか理解できない。法律の専門家として、常に冷静に鋭く問題に切り込んでおられるたこ氏が何故、と思います。日本国憲法の「象徴天皇制」は、ここ数百年来の天皇の有り様を素直に表現したにすぎない。天皇の政治責任を追及すればするほど、天皇の政治への関与を助長する逆接にはまるのではないでしょうか。勿論それは天皇制を利用する者の発言力を助長するという意味です。天皇は常に権力者に利用されてきた。それが日本国の歴史です。ただそれだけであり、天皇制が無ければ、もっとすばらしい政治体制を築けたかといえば、誰も断言できない。
天皇の発言については、直接の政治責任よりも、それを利用されることの間接的な責任を論じるべきであり、日本国憲法で天皇の「国事行為」を制限列挙しているのも、天皇が自ら「政治家」として行動することなど念頭に置いていない。あくまで、その行動と発言を利用されることを忌避するためではないでしょうか。つまり、天皇自身の責任問題自体は存在せず、時の実質的権力者(これも表面的な表現)の責任のみが問われるべきと思います。
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