★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 議論11 > 548.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
Re: 反シオニストさんへの回答は、また準備します。ぶち熟女さんへの回答のつもりです。
http://www.asyura.com/0306/dispute11/msg/548.html
投稿者 はまち 日時 2003 年 6 月 25 日 04:42:44:

(回答先: Re:テロリスト入植者を取り締まる方法は?→確実にあります(はまちさんへの回答です) 投稿者 反シオニスト 日時 2003 年 6 月 24 日 07:16:00)

国連総会の分割案決議の”奇怪さ”

第二次世界大戦終了後の1947年2月イギリスは自らパレスチナの統治能力を喪失したことを認め、この問題を国連に移管することを表明した。これをうけて同年四月、国連特別総会は、pレス地名問題を調査するために特別委員会(UNSCOP)の設置と同委員会による現地調査派遣を決定した。この委員会は、大国を除く11カ国、カナダ、オーストラリア、スウェーデン、オランダ、チェコスロバキア、ユーゴスラビア、インド、いらん、ペルー、ウルグアイ、グアテマラから構成された。
 同年5月現地調査が行われ、八月末報告書が提出されたが、多数案と少数案の二案併記のそれであった。七カ国による多数案は、アラブ国家とユダヤ国家の分割案で、聖地エルサレムとベツレヘムは、国連による永久信託統治とするというものであった。一方、三ヶ国(インド、イラン、ユーゴスラビア)による少数派提案は、エルサレムを首都とするアラブ人とユダヤ人の連邦国家案であった。オーストラリアは、両案に反対した。
 1947年9月3日、UNSCOPの作成した提案検討のため、国連総会はアドホック委員会を設置し、両案の検討を行った。検討結果は、投票に付されたが、分割案賛成25、反対13、棄権17であった。シオニストは、無論分割案に賛成であったが、浮きの投票結果は、必要な三分の二の賛成に達していなかった。かくてシオニストと米国による猛烈な多数派工作が展開されることになる。
 標的になったのは、ハイチ、リベリア、フィリピン、中国、エチオピア、ギリシアの六ヶ国であった。このうち総会で分割案に反対し通したのは、ギリシアのみで、中国、エチオピアは棄権、フィリピンは委員会欠席の後に賛成へ、リベリアは棄権ののち賛成、ハイチは、賛成票をそれぞれ投じた。ことに米国の露骨な干渉はフィリピンとハイチに向けられた。フィリピン国連代表ロムロ将軍は分割案に強く反対する演説を行ったが、投票直前に総会を離れ、後任者はロムロの指示に反して賛成票を投じた。ハイチ代表も明確な反対演説ののち奇妙にも賛成票を投じた。
 それでも投票予定日の1947年11月26日の投票6時間前にはどのように計算しても三分の二の賛成は危なかった。シオニストは議事の引き延ばしを策し、彼らに好意的な国々に「空前のマラソン演説」を挙行させ、ついに投票を翌週に延期させることに成功した。翌日は、サンクスギビングデイで休日であり、シオニストは48時間以上の時間を獲得した。
 フィリピンに対しては「分割案の反対の決意を変えないなら、米国の何百万という友人と支持者とを失うかもしれない」との警告がなされ、ハイチとリベリアにも強烈な経済的圧力が加えられた。かくて、1947年11月29日、国連総会は、パレスチナ分割案を賛成33、反対13、棄権10をもって可決した。
 ソ連は、パレスチナ分割案に賛成した。ソ連の読みでは、中東におけるイギリスの権益にクサビを打ち込むためにはユダヤ人国家の創設がソ連に益すると見たのであった。後年イスラエル建国の立役者となったベングリオンの述懐によれば、ルーズベルト、チャーチル、スターリンの3巨頭によるヤルタ会談の席上、スターリンがひどくいらだった表情をチャーチルのほうに向けて、「パレスチナの解決策は一つしかなく、自分は、それを擁護するだろう」と語ったという秘密をしらされて、彼は、動転したという。「パレスチナにいつの日かユダヤ人国家が生まれるという絶対的な確信を始めて抱いたのは、正確にはこの瞬間であった」*とかれは、述べている。
 分割案可決の報が伝えられたとき、パレスチナのユダヤ人街は興奮の歓声につつまれた。人々は、手に手を握り、歌い、踊り、狂喜してこの瞬間を迎えたのであった。

*D・ラピエール、L・コリンズ「おおエルサレム!」

引用
「誰にでもわかる中東」1992年6月15日発行 小山茂樹 時事通信社 
23章 アラブ・イスラエルの紛争1−イスラエルの建国 227ページ より

第一回シオニスト会議、バルフォア宣言の矛盾、イギリスの二重外交が、転記した章の前にかかれ、後ろには、国連分割案の不当性、3つの中東戦争、第三次中東戦争後の1967年の国連決議242号。エジプトサダト大統領の和平合意などが、書かれています。

はまちのコメント
こんばんは、ぶち熟女さん、
投稿されたご質問の答えになっていません。申し訳ありません。私の手持ちの資料からは、ぶち熟女さんの疑問に相当する合意書がどれをさすか、見つかりませんでした。1919年のパリ平和会議か、あるいは、それ以前の第一次大戦中の1916年のトルコ分割案(イギリス、フランス、ロシア)のサイクス・ピコ協定か。私もあなたの疑問に興味があります。もし、そちらで、見つけられたら、投稿してください。一方、もし、上の引用に興味を持たれたら、この続きにある国連分割案の不当性も転記、投稿します。多くの方に、これらの事実を知ってもらいたいし、現在のパレスチナが、どうして、ジハード(自爆テロと国内で呼ばれてます)をするのか、理解してほしいです。
 たとえば、電車の中でだれかに足を踏まれたとします。やめてくれ、と抗議してもどいてもらえなければ、踏まれている足を引くなり、相手が踏んでいる足をどけようとするなり、力で、防御するでしょう。イスラエル建国以来、イスラエルは、この足を踏んだまま、和平に臨むかのようにしているだけで、実際は、この足をどんどんと奥まで踏み入れてきているのです。足をどけない限り、和平は、ありえないと私は思うのです。つまり、上で転記させてもらった国連決議の分割案を白紙にすることです。政治的に、とてもできそうでない。
 しかし、いくつか道があります。それは、ユダヤ人が200年という長い年月において、ホームを持たなかったにもかかわらず、結果的に、国連という合法の元で、建国ができた。これは、ユダヤ人の見事な連帯力です。同じことがアラブにも必要であると思います。アラブ各国のアメリカの犬を追い出し、パレスチナを救うことができると思います。
 一方、世界の一般市民が、単純に、世の中の事実を知るということです。歴史の授業で習うことも、テレビのニュースが伝えることも、みんな、都合のいいように踊らされているかもしれない。ということを認識して、幅広くニュースを、書物を手にするようになると、自然と、マクドナルドで、コカコーラを飲むことが馬鹿らしくなると思います。一日も早く、多くの人が、目を覚ましてほしいです。


 次へ  前へ

議論11掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。