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(回答先: 大衆小説は未来を予言する 投稿者 ビルダーバーグ 日時 2003 年 6 月 10 日 11:20:35)
ビルダーバーグさん。 こんにちわ。
私も「戦争目的」がいまだに気になっています。
これは人ごとではなく、今後日本国民に激烈な影響があると思っているからです。
(各説についてコメント)
(大量破壊兵器)
大量破壊兵器は、隣国のイスラエルに山ほどあります。
欧州各国に照準を合わせているという話は本当でしょうか?
(ダブヤパパの怨念晴らし)
タブヤさんの主観としては正しいんでしょう。
(キリスト教原理主義に基づく宗教的行為)
宗教を強調するのは、宗教勢力に対する選挙対策かも?
タブヤさんの主観の問題としては正しいかもしれませんね。
(石油利権)
制裁解除前は、イラク産原油は割引価格で輸出されていたのでは。 利権の点ではマイナスのはず。
(米国ドル覇権の維持)
米国ドル覇権の幻想を維持するという点で効果があると思います。 特に日本人に対して。
しかし、今回の戦争(群)の全体を説明できるとは思いません。 今回の戦争(群)の規模が、このような説明の正当性を早晩排除するだろうと考えています。
(戦後世界の組み換え説)
この説が正しいと思います。
この考え方を、二つの補助仮説から導出してみます。
(補助仮説1:社会経済長期循環仮説)
私は経済社会長期循環仮説は信用に足るものだと思います。
あっしらさんは、経済社会現象は人為であって、自然現象ではないので、本質的にそのような現象は支持できないと述べられました。
そうかもしれません。 しかし、いったん社会経済制度が固まってから後には耐用年数というものがあります。 その耐用年数が一世代ないし二世代と考えることは合理性があると思います。
人類が経験から学ぶものではなく、子供は親と同種の誤りを異なった形で繰り返すという仮説からも、一世代または二世代で経済社会が循環するという理屈が成り立つと思っています。
そうすると、現在は、社会経済構造が根本的に変化する時期です。
(補助仮説2: 市場社会(資本主義)の作動の結果としての世界一元化仮説)
資本主義が作動する過程において、世界各地の差異が消滅し、一元化、平準化してくるはずだという仮説です。
(補助仮説1と2との関係)
基本動力は補助仮説2にあると考えます。
しかし、世界は平準化、一元化に対抗します。
ある社会経済制度下において、補助仮説2に基づく歪みエネルギーが蓄積していくと、やがて耐用年数を迎えます。 社会経済制度は破壊し、カタストロフィーに至ります。 次いで新しい社会経済制度が作動を開始します。
(現在のカタストロフィーの位置づけ)
前回のカタストロフィーを社会経済構造の立場から大局的に見ると、(1)植民地の独立開放、(2)日独などの産業主義的勢力の組み入れ、が最も根本的ではなかったかと思います。
このカタストロフィーは、
(1)’ 植民地経営(中心的利潤源)が儲からなくなり、
(2)’ 近代産業主義勢力(異質勢力)が勃興してきたという二つの問題に対する、世界経済支配層(これは妄想です)の回答でした。
(1)は、植民地の独立開放と、金融植民地下によって「解決」されました。
(2)はご存じのとおりです。
これによって、(1)(2)の両方から搾取を継続することに成功しました。
(今回のカタストロフィーの位置づけ)
(a) 近代産業による利潤取得が困難、 (b) イスラム圏(異質勢力)への対応という二つの問題が提出されていると思います。
(a)は、産業生産が低コスト国へどんどん移転している状況では明らかですね。 儲けることが難しくなってきたと思います。
これは世界の平準化が進行した結果です。 このプロセスは最終的に「熱死(利潤不能点)」に至ります。
(b)は、オイルの問題だけでなく、人口増加という問題もあります。
(a)に対する回答は何でしょうか?
難しいですが、公共サービスを含む生活全般にわたる金融化や、国家への貸し付けという回答は妥当なものだと思います。
(b)への回答は? 資本主義経済への本格的組み込みです。 違うでしょうか?
(10年戦争の必然性?)
(a)(b)のような変化は、烈しい恐慌、戦乱、社会的混乱なくして達成されないといえますね。
イラク戦争はこの視野で見ることが妥当ではないかと思うんですが? つまり「視野」の問題が最も重要。
(ウォルフォビッツの言明について)
米国民に対しては説得的かもしれません。
私には説得力は感じられません。
「サウジ、クウェートに対するフセイン政権の”脅威”を潰し、サウジ内のプリンス・スルタン基地を撤収するのが真の目的だった」
サウジ内に米軍基地を持っていないと、フセイン政権がサウジやクウェートに侵攻したんでしょうか?
1990年にサウジに基地はありませんでした。 フセイン政権はクウェートに侵攻しました。 痛い目にあわされました。 軍事力はかなり削減されましたね。 もう一回侵攻するとはとても信じられません。
もう一つ。 サウジから米軍が撤収するのかな。 しかしイラクには駐留し続けるんですね。 ウォルフォビッツの論理ですと、ますます深みにはまって米国国土が危険なだけではないですか?
そもそもフセイン政権(イラク軍)を育てたのは米国(米軍」の中東への介入です。
米国(米軍)は、中東においてますますプレゼンスを大きくし続けているというのが妥当な結論だと思います。
この結論が正しいとすると、彼は、中東への米軍の介入が米国本土へのテロの原因だったのだから、中東への介入をますます大きくすると述べているに等しいです。 論理破綻していませんか?