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(回答先: 鄭夢憲会長の突然の自殺 前日から投身まで [朝鮮日報] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 8 月 04 日 20:09:27)
鄭夢憲(チョン・モンホン)会長はなぜ“自殺”という極端な方法を選んだのか。
今のところ確かな自殺の動機は明らかにされていない。しかし、公開された遺書の内容と現代(ヒョンデ)関係者の証言から推察してみると、鄭会長は対北送金問題と関連した特別検事チームによる捜査や最高検察庁の調査を受ける過程で、多くの煩悶と悔恨に苦しめられていたと思われる。
▲対北送金の捜査過程でのストレス=鄭会長は「対北秘密送金疑惑事件」と関連、宋斗煥(ソン・ドゥファン)特別検事チームから5月30日に第1回目の調査を受けて以来、数回の召喚調査を受けた。
特別検事チームの調査が終わった直後の7月4日からは、裁判所で対北送金事件の裁判が始まった。7月26日と31日、8月2日の計3回に渡って最高検察庁に召喚され、1日約12時間ずつ「朴智元(パク・チウォン)前文化観光部長官に秘密資金150億ウォンを渡したかどうか」などに関する調査を受けた。
わずか2カ月余の間に十数回、特別検事室、裁判所、検察庁に出頭したわけだ。特に、自殺前の今月1日、裁判所の対北送金事件の第3回公判にも出席するなど、先月31日以降の3日間、検察調査室と法廷を行き来した。
この過程で、同会長は何度も複雑な心境を垣間見せた。鄭会長は「対北送金は統治行為の一環で、実定法の処罰対象になってはならない」という弁論要旨文を裁判部に提出するなど、自らが意欲的に展開してきた対北朝鮮経済協力事業のために、裁判所にまで立たされるに至った自の上を悩んでいたと伝えられた。
また、現代が北朝鮮に政府の代わりに1億ドルを提供したか、150億ウォンの秘密資金を伝達したかどうかをめぐり、証言の食い違っている朴前長官が法廷で鄭会長の挨拶を受けないなど、個人的に苦しい思いをしそうな場面もあった。
現代(ヒョンデ)峨山(アサン)の関係者は「現代グループが空中分解されたような状況で、対北送金問題に関する特別検事チームの捜査を受けるようになるや、鄭会長は非常に悩んでいた」と伝えた。
金潤圭(キム・ユンギュ)現代峨山社長は「検察の皮肉な取り調べが耐えられなかったようだ」とした。鄭会長自身も特別検事チームと関連、何度も「辛い」と述べたと、側近らは話す。
「金永浣(キム・ヨンワン)スキャンダル」も、自殺の間接な要因として作用したと推定される。現代側が朴智元前長官に渡したカネを金氏がマネーロンダリングしたとされ、一部では2000年3〜4月に行われた首脳会談の予備接触当時、朴前長官や鄭会長、金永浣氏が同行したという疑惑が提起されたためだ。
▲対北事業の難航=先代会長の鄭周永(チョン・ジュヨン)現代(ヒョンデ)グループ前名誉会長(2001年死亡)の後を継いで、故・鄭夢憲会長が主導してきた金剛(クムガン)山観光や開城(ケソン)工業団地の開発など対北事業が、最近北朝鮮核問題などで壁にぶつかったことも、鄭会長を死に追い込んだ原因の一つとして挙げられる。
金剛山観光は、道路工事のため陸路観光が中断されており、海路観光もまた北朝鮮が新型肺炎(SARS)などを理由に今年4月に一方的に中断、最近になって再開されている。
陸路観光は早ければ今年9月にも再開するものと現代峨山側は期待しているが、北朝鮮側は未だ再開のスケジュールを明らかにしていない。南北経協事業に関連し、鄭会長はこれまで米国と日本から投資を誘致するため、頻繁に海外出張を行ってきたが、これといった成果がなく、挫折していたと周辺は把握している。
▲検察捜査で何か暴かれた可能性も=特別検事と最高検察庁は「鄭会長が捜査の過程で苦しみを感じるような情況はなかった」としている。特検チームの金宗勲(キム・ジョンフン)特別検事補佐や最高検察庁・中央捜査部の文孝男(ムン・ヒョナム)捜査企画官は揃って「鄭会長が比較的穏やかな雰囲気の中で捜査を受けた」とした。
特検チームの某関係者は「捜査の過程で徹夜調査や侮辱的な言辞はなかった」とし「精神的に強く動揺する様子は見せなかった」と伝えた。
最高検察庁側も「正式の調査室ではなく、中央捜査1課長室の隣の空き事務室で、対談の形で調査を受けた。弁護士が随時接見し、食事も共にした」と明らかにした。鄭会長の弁護人や裁判部も「自殺するような異常な兆しは見られなかった」とした。
このため、最近の検察調査の過程で、これまで知られなかった現代の大規模な追加秘密資金の問題などが暴かれ、これを追及され、強いショックを受けたのではないかという推測も出ている。
特検チームの調査では在宅起訴に留まったが、検察の調査では拘束も免れぬ何らかの事件が暴かれた可能性もあるというのだ。それに加え、裁判所の裁判も結審を間近に控えたことから、心理的負担が頂点に達した可能性があるという分析も出ている。
▲エリートの傷ついたプライドも理由=精神科専門医らは「エリートとして成長してきたプライドが受け入れ難い状況に達すると極端な行動を選んだのではないか」と分析した。
高麗(コウリョ)大学医大精神科の李ミンウ教授は「自殺は、よく自己愛的な思考の強い人が選択する方法」とし、「あれこれ説明するより、堂々と全てを自分が抱えるという信念にとらわれたケース」と話した。
遺書に故・鄭周永(チョン・ジュヨン)現代(ヒョンデ)グループ前名誉会長を言及したことや、対北朝鮮事業の推進に対する希望を述べたことは、「現代一家の嫡子は自分であることをそれとなく表している部分」と李教授は分析した。
延世(ヨンセ)大学医大精神科のチョン・ウテク課長は「社会、経済的身分の高い階層ほど、一般の視線が集まるため、罪責感の強度が相対的に高い。また、超自我が強いため、自ら解決しなければならないという重圧感がある」と話した。
カトリック大学医大精神科の李チャンウク教授は「金潤圭(キム・ウンギュ)社長に『ウインクする癖を直した方がいい』と忠告したのは、遺書に適した内容ではない」とし、「多少冷笑的に現在の状況を見つめていたようだ」とした。
李教授は「なかなか解決されない対北朝鮮事業と対北送金関連の捜査を受けながら、過度なストレスを受けた上、社会に対する恨みで、軽いうつ病の症状を患った可能性がある」と付け加えた。
金宗浩(キム・ジョンホ)記者
朴世鎔(パク・セヨン)記者
アン・ヨンヒョン記者ヒョン
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2003/08/04/20030804000068.html