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小山常美著「日本国憲法無効論」(草思社、平成十四年十一月)を読む。
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投稿 平成15年07月05日23時28分
太田龍の時事寸評
平成十五年(二〇〇三年)七月五日(土)
(第六百二十九回)
○この本の共著、小山常美。
このひとは、昭和二十四年生まれ、と言うから、今、五十四歳。
○京都大学、教育学部で、大学院博士課程単位取得、と言うことは、
博士の学位を得たことか。
○ところが、今は、大月短期大学教授、とある。
○「大月短期大学」とは分からない。
○大月、とは、山梨県の大月のことか。JR中央線に大月と言う駅が
あることは知って居るが。
○ここに書かれてあることは、イロハのイ、まことにあたり前のこと。
○にも拘わらず、このようなまともな説を述べる学者は、今の日本の
公式アカデミズム、公式体制の中に居るべき場所はない、のである。
○著者は、
「日本人(日本国)の自己欺瞞」(二百三十三頁)を、告発する。
○この説も、あまりにもあたり前過ぎる。
○しかし、もちろん、これは、問題究明の出発点に過ぎない。ここでは、
これ以上は触れないで置く。
○「このまま、改革もできず、卑屈な対外姿勢をとりつづけるならば、
日本国は、衰退どころか、滅亡どころか、滅亡さえも予想されよう。」
(二百六十頁)、とある。
○これはどうか。
○滅亡の「予想」、と言う次元ではないだろう。
○「卑屈な」、
と言うけれども、
自己欺瞞にどっぷりと浸かって居る今の日本人は、自分たちが卑屈
であるとか、恥であるとか、そんなことは思わない。
○家畜化されることを拒否する野生動物は、殺されるまであばれるか、
もしくは、絶食して死ぬ運命を選ぶであろう。
○思えば、沼正三の「家畜人ヤプー」は、近代日本が生んだ最大の文学
作品であった。
○日本民族は、奴隷制度を作らなかった。
これは、胡蘭成先生がおっしゃる通りである。
○しかし、なんとまあ、
日本民族は、昭和二十年八月十五日の敗戦と共に、民族まるごと、
そっくり、米国(イルミナティ世界権力)の奴隷と化したのである。
○しかも、自分たちが奴隷であることを認めない。
○かくして、日本民族は、一挙に、究極の奴隷民族、民族まるごと、
米国(イルミナティ)の家畜の群れ、と化して行くのである。
(了)