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(回答先: 米朝中の3か国協議始まる [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 4 月 23 日 19:23:27)
【北京・浦松丈二】北京の釣魚台を舞台にした23日からの米朝中3カ国協議で、開催国の中国は協議を完全非公開として外部への露出を嫌う北朝鮮代表団の意向を受け入れた。また、米国側とも協議開始前に朝食会を開いた。今回協議で調整役を務める中国は、イラク戦争で強硬派の力が強まる米国と協議直前に使用済み核燃料棒の再処理問題に言及した北朝鮮が冒頭から衝突するのを避けるため、双方に最大限の配慮を示したと言えよう。
中国側の配慮は、協議前日の22日に胡錦涛国家主席と中国訪問中の北朝鮮の趙明禄(チョミョンロク)・国防委員会第1副委員長の会談を設定したところから始まった。北朝鮮側は23日早朝の朝鮮中央放送で、この会談の内容を詳細に報じ、胡主席の「現国際情勢下で伝統的な中朝友好を強化発展させることは、両国人民の根本利益に合致し、地域の平和と安定、発展に有益である」との発言を伝えた。
一方で、中国政府は、事前協議などで、北朝鮮側に今回協議の重要性を強調した可能性が指摘されている。これまで北朝鮮側は主要議題とは関係ない問題を持ち出すなどして、協議の延長を図る交渉戦術を駆使してきた。しかし、政権内強硬派の力が強まっている米国に対し、同様の戦術をとれば、米国側の強硬対応を招きかねない。協議を非公開とする一方、北朝鮮側に真剣な話しあいを求めたともいえる。
中国政府の対応からは、国際社会の大きな注目を集める困難な協議をうまく取りしきることによって、中国の外交力を示そうとの狙いも強くにじみでていると言えよう。
[毎日新聞4月23日] ( 2003-04-23-14:51 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030423k0000e030077000c.html