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(回答先: イラク軍の現状 投稿者 猫人 日時 2003 年 4 月 09 日 17:06:48)
猫人さん、こんにちわ。
● 米英侵略軍もそれを気にしています
猫人さんの疑念は、米英侵略軍も共有しているものです。
彼らは、UN査察団などの通じてイラク側の戦力を予め見積もって戦争に踏み切っています。
この20日ほどの戦闘で殺戮したり捕虜にした数はおおよそわかっていますから、残存兵力がどれくらいかも掴んでいます。
現在バグダッドを徘徊している目的も、イラク側の防御能力を探りたいという意図を含むものです。
● 見せてきたイラク側防衛部隊はゲリラ化しています
「BBCニュース」や「CNNニュース」を見聞きして範囲では、イラク側防衛部隊は、米侵略軍に攻撃を仕掛け、危なくなったら平服に着替え市民の海のなかに戻っているようです。
何度か書き込みをしていますが、圧倒的な航空攻撃力と火力を誇る米英侵略軍と平地で戦争するのは愚です。
ヒット&アウェイで攻撃しているイラク側は妥当な戦術をとっていると言えます。
● バグダッドには武装市民が最低でも数十万人いる
これも何度か書き込みをしていることですが、イラク側に少しでもまともに戦術を考えられる人がいるなら、バグダッド市内に精鋭部隊は残していません。
米英侵略軍の主力部隊が市内に入った段階で外から攻撃を仕掛けるのが、精鋭部隊の役割です。
市内にいる正規部隊は少数で、武装市民ともども、建物のなかから米英侵略軍部隊を迎え撃つ役割を担いますが、それで戦車や装甲車両で移動する侵略軍部隊を撃破することは困難です。彼らは、純粋歩兵を狙い撃ちするはずです。
● イラク空軍は無力化している
長期に渡って経済制裁を受け南北に広大な飛行禁止区域を設定され、恒常的に防空施設の破壊攻撃を受けてきたイラク側は、たとえ戦闘機があったとしても、それを米英侵略軍との戦いに向けさせる能力はありません。
端的には、飛ばすだけ無駄です。
パイロットをむざむざ殺してしまうより、パイロットを地上防御に振り向けたほうが合理的です。
● バグダッド市内を徘徊する米軍部隊にまともに迎撃しないわけ
米軍第3歩兵師団の戦車や戦闘車両が走行している範囲は、広い道路で見通しがいい地域に限られています。
戦車が一両走行できる程度の狭い道路に入ることはしていません。
これは、航空支援が得られるメリットを教授できることやや装甲部隊が狭い道でどん詰まって身動きできなくなる危険を避けるためです。
イラク側が、この段階で本格的な反撃を仕掛けたら、手の内を見せるようなものであるとともに航空機や戦車の餌食にするようなものですから愚かと言えます。
イラク側にも多大な犠牲者が出ていますが、兵力の数では圧倒的に勝っているのですから、ふらふら入ってくる侵略軍の戦車や装甲車両を1台ずつでも破壊していくほうが合理的です。
世論向けに示威活動を行なって戦力を磨耗させている米英侵略軍よりも、追い詰められたかのように見えるイラク側のほうがまだ余裕があります。
イラク側が本格的な攻勢をかけるのは、まもなくバグダッドに増派される第4歩兵師団を含めた米英侵略軍が大挙してバグダッド市内に入ってからです。
そのときには、戦車などの装甲車両がバグダッド市内から外に出られないよう逆バリケードを築きことさえ行なうでしょう。(建物を破壊してその機能を実現することも考えられます)
これを敢行すれば、侵略軍装甲車両は、積載している砲弾と銃弾を使い切った時点でイラク側の餌食になってしまいます。
(その間にイラク側に多大な犠牲が生じますが、それは耐え忍ぶしかありません)