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(回答先: イラク国立博物館でも略奪、収蔵品の大半消え壊滅的損失 [asahi.com] 投稿者 ひろ 日時 2003 年 4 月 13 日 23:33:01)
世界的文化遺産も略奪 ハムラビ法典粘土板や宝飾
【バグダッド13日共同=古池一正】バグダッドのイラク国立博物館のジャバル・イブラヒム館長は十三日、同館に所蔵されていた最古の法典のひとつである「ハムラビ法典」が刻み込まれた粘土板や石碑、古代メソポタミアの貴重な出土品が暴徒化した住民などに盗まれた可能性が大きいことを明らかにした。
このほか同館にはシュメール時代の王墓から発掘された冠や首輪などが収蔵されており、これらも盗まれたとみられる。
イブラヒム館長によると、略奪された収蔵品は「数万点」に上る。ニューヨーク・タイムズは「少なくとも十七万点が持ち去られた」としている。一九八八年に奈良で開催されたシルクロード展の展示品も一部含まれていたとされる。
関係者によると、同館ではハムラビ法典の複製品を展示し、本物は倉庫に保管していた。しかし、十日前後から始まった一部市民らの略奪で複製品は破壊、倉庫も荒らされ、本物も行方不明となったという。
十三日に初めて同館を訪れたイブラヒム館長は館内の荒廃ぶりに「信じられない。半分ほどの所蔵品が盗難されたか破壊されたと思う」と語った。同館では被害の詳細を早急に調べる。
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の松浦晃一郎事務局長は、米英両国に「イラクの考古学現場や文化施設に対して緊急に保護と警戒の対策」を取るよう要請していた。
イラクでは湾岸戦争時の混乱で、地方都市にある博物館の収蔵品約四千点が行方不明になったといわれる。この時は、イラク国立博物館の収蔵品はほとんど被害を免れたが、今回のイラク戦争で壊滅的損失となった。
ハムラビ法典の原典は、二十世紀初頭にイランのスーサで発見され、現在はパリのルーブル美術館に所蔵されている。
(了) 04/13
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2003/iraq2/news/0413-761.html