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【ワシントン藤原章生】米国防総省や米中東軍は、ここ数日、イラク軍の司令系統に異常が起きているとの見方を強めている。また米政府筋は、米軍の盗聴網からイラクのフセイン大統領らしき人物の声が完全に消えたとの情報を毎日新聞に明らかにした。米軍が3日、大きな抵抗もなくバグダッド郊外に達した背後には、イラクが司令系統に何らかの不具合を抱えた可能性が高いと見られる。
米中東軍のブルックス作戦副部長は3日のカタールでの会見で「イラク軍は誰が命令を出しているのか知らないようだ。我々は交信の低下を確認している。命令にも一貫性がなく統一された形になっていないようだ」と述べた。
米軍の作戦に精通する米政府筋によると「イラクの司令系統はここ数日、異常を来たしている」という。また、同筋は未確認情報として「従来傍受してきたフセイン大統領らしき人物の声が今月1日ごろから聞こえなくなり、大統領の子息とみられる人物の声だけが傍受されている」と語った。
イラク軍の司令系統の性質も1日ごろを境に変わり「3日現在、司令系統が止まったような状態になっている」という。
米軍は開戦前から衛星や地上電話、無線の盗聴などを通じイラクの政権幹部動きを追ってきた。
一方、米CNNテレビは3日、米中央情報局(CIA)の情報として、これまで放映されたフセイン大統領のビデオ映像が「開戦前に撮影された可能性が高い」と報じ、改めて「フセイン死亡説」を浮上させた。
また、ラムズフェルド米国防長官は3日の会見で、米国がフセイン大統領の生存を確認したのではないかとの質問に対し「情報源は一つに過ぎず、複数の情報で確認したわけではない」と応じ、大統領の生存には疑問を投げかけた。
ただ、司令系統の異常がフセイン大統領の生死に関わるとは短絡できない。米政府筋は「少なくとも数日前まで、イラク側の作戦にはフセイン大統領の色合いが強く出ていた。仮に死亡していた場合、イラク軍の抵抗力はもっと早い段階で落ちていたはず」と、死亡説を暗に否定している。
[毎日新聞4月4日] ( 2003-04-04-14:03 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030404k0000e030053001c.html