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米英軍の長い補給線が苦しさを露呈し始めた。首都攻略を目指す先行部隊は24日にバグダッドの南80キロに迫って以来、ほとんど前進していない。食糧、飲料水、燃料の不足が目立ち始め、兵士たちは川の水をフィルターで浄化して飲用。燃料や無線用の電池も節約が命じられている模様だ。
米英軍は首都へ一気に北上する作戦をとったため、現在の補給線は約300キロに及ぶ。この「生命線」に、12万人の地上兵士が依存している。
米中央軍の前線司令部によると、イラク内の米軍が消費する燃料は1日約5万6800キロリットル。米陸軍第3歩兵師団など最前線を走る部隊は1週間から10日間分の食料や燃料、弾薬などを携帯した。それを超える分は日々、補給を受け、特に燃料はタンクローリーでクウェートからピストン輸送されるはずだった。
しかし、その補給線に民兵組織「サダム殉教者軍団」が執拗にゲリラ攻撃を加えている。補給部隊が、道路沿いの民家に隠れた民兵らから攻撃を受け、引き返すケースが後を絶たない。米軍は輸送ヘリも投入したが、27日までの砂嵐でほとんど飛び立てなかった。
中央軍のブルックス准将は28日の記者会見で、「天候が原因で輸送が遅れた」と認めた。対策を急ぐ米軍は、大型輸送機が発着できるイラク領内の滑走路建設を進めている。ナーシリヤ近郊では新しい滑走路に29日、補給物質を積んだ米軍のC130輸送機が初めて着陸した。それでも、航空輸送は天候に左右されるため、今後どれほど役立つかは不透明だ。
ロイター通信は、イラク中部に展開している米指揮官の話として、米軍司令部が28日、部隊の進撃を「4〜6日間休止するよう命じた」と伝えた。物資不足の解消と民兵掃討を優先するため、と同通信は報じている。
英陸軍司令官はロンドンでの記者会見で「永遠に進軍を続けるのは不可能。時には停止して再編する必要がある」と述べた。
(03/29 21:19)
http://www.asahi.com/international/update/0329/021.html