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(回答先: 米たばこ会社への17兆円賠償命令を破棄 読売online 投稿者 小耳 日時 2003 年 5 月 22 日 11:11:03)
【ジュネーブ福原直樹】たばこ消費削減を目指し、広告、販売を世界的に規制する
「たばこ規制枠組み条約」が21日、世界保健機関(WHO)総会で全会一致で採択され
た。条約は、たばこ広告や販売促進などの全面禁止のほか、包装面積の3割以上を使って健
康被害を訴えるよう求めるなど、たばこの生産から流通、消費まで幅広く規制する内容。日
本も署名・批准する方針で、喫煙者から産業界まで大きな影響を与えそうだ。
条約はこのほか、健康被害が少ないと誤解を与えるような販売促進を禁止したほか、自動
販売機の規制などで、未成年者のたばこ購入を防ぐことも求めた。「マイルド」「ライト」
などの商標も「健康被害が少ないとの誤解を与える」と指摘されたが、具体的な商標規制は
各国の自主判断に任される。また、たばこへの課税強化などや、たばこ被害の救済のための
法整備の検討を求めた。
条約はブルントラントWHO事務局長の提唱で、00年から策定を開始。たばこの消費や
受動喫煙が死や疾病を招くことを明言したほか、「たばこ産業界は、たばこ規制の試みを妨
害している」と訴えている。公衆衛生分野では初の国際条約で、採択後、40カ国の批准で
発効する。
条約交渉では米が「条約の一部を留保する権利を認めるべきだ」と主張し、再交渉を求め
ていたが、今週になって全面的に賛成の意向を表明。日本、中国、欧州連合(EU)なども
最終的に賛成し成立した。
[毎日新聞5月21日] ( 2003-05-21-23:10 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030522k0000m030093001c.html