現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産26 > 614.html ★阿修羅♪ |
|
UBSウォーバーグ証券会社・経済調査部チーフエコノミストの白川浩道さん(Hiromichi Shirakawa/ Chief Economist, UBS Warburg (Japan) Ltd.)は今日のポイントとして、「」を挙げる。
<マクロ経済データ:鉱工業生産が大幅な落ち込みへ> 同社では、国内景気は、4−6月、7−9月期に、循環的な後退局面を迎えるものと予想している。アジア向け輸出の息切れ(SARSの影響ではなく、これまでの 高水準の反動)によって輸出が調整局面入りする中で、鉱工業生産の回復基調にかげりが見え始めるほか、個人消費の下押し圧力が強まるとみている。今週は週の後半に、4月の主要マクロ経済データが公表されるが、「国内景気が4月から調 整局面に入ったことを確認することになる」と見ている。特に、鉱工業生産が前月比1%程度の大幅な落ち込みを示すものと予想され、注目される。
<経済政策:追加的なリフレ策に慌てる必要はなくなった> 政府の基本的なスタンスは、銀行への予防的な公的資金注入により金融危機を回避し、短期的な経済安定化を目指すというものである。この結果、積極的なリフレ政策、積極的な産業構造改革のいずれも進展しないであろう。一時的に高まった日銀の非伝統的な政策に対する注目度も再び低下した。予防的な公的資金注入のフレームワークが実質的に構築されてしまった以上、「財務省・日銀ともに、追加的なリフレ策に慌てる必要はなくなった」と語る。28日(水)に経済財政諮問会議、29日(木)に日銀田谷審議委員の講演、がそれぞれ予定されているが、 経済政策の変化を予感させるようなものにはならない、と見ている。