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日本ユニコム・調査部長の渡辺勝方さん(Katsunori Watanabe/Director, Research Dept, Nihion Unicom Corporation )は、今週の石油価格見通しについて、次のようにコメントするーー。
<湾岸戦後の狭いレンジ相場、再来はない> イラク戦争という10年に一度の大相場が終り、石油相場はすっかりおとなしくなってしまった。12年前の湾岸戦争の後にもこれと同様の状況が訪れている。終戦後の1991年2月末から1993年7月までの2年半の長きに亘り、WTI当限価格は概ね18〜23ドルの狭いレンジ相場を示現したのである。しかし現在、WTI出来高は当時に比べ2倍以上に拡大しており、より多くの投機資金を呼び込んでいるので、「この再来はあり得ない」と見ている。
<背景に、強材料と弱材料の微妙なバランス> ただし、「現在の25〜30ドルのレンジ相場はもうしばらく続く可能性が高い」と語る。背景としての強材料と弱材料が微妙にバランスしているからだ。強材料としては@世界的な石油在庫の低さ、AOPEC(とりわけサウジ)の価格防衛姿勢、B米国のガソリン需要シーズン入り期待、C米ドル下落による欧州での需要増大、Dサウジでの大規模テロ懸念などが指摘できる。一方弱材料としては@イラク原油輸出再開のめどが立ったこと、ASARSの影響によるアジアの石油需要減少、B目下の石油在庫の積み上がりが挙げられる。(つづく)