自民に波及懸念の声、主流派は防戦　読売online

自民に波及懸念の声、主流派は防戦　読売online
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投稿者小耳日時 2003 年 5 月 18 日 10:41:36:

　りそなグループが公的資金注入に追い込まれたことに対し、自民党内で１７日、ほかの金融機関や企業への波及を懸念する声が上がり、小泉政権批判も相次いだ。野党が「経済有事」と対決姿勢を強める中、自民党主流派や首相周辺は防戦に追われている。

　自民党の麻生政調会長は１７日、記者団に「連鎖反応が起きないようにきちんと対応しないといけない」と語った。同党は１９日にも、緊急金融システム安定化対策本部や財務金融部会などの合同会議を開いて、政府から説明を受け、新たな金融安定化策の検討に入る。

　野中広務・元幹事長は１７日、「竹中経済財政・金融相には『大きな銀行をつぶしたい』という動きがあった。竹中氏は一つの目的を達したかもしれないが、閣僚としての責任は非常に重い」と指摘した。

　非主流派の閣僚経験者は「これまで予算の前倒し執行などを与党が要求したのに、政府が応じてこなかったためだ」として、政府の「無策」をやり玉に挙げた。

　これに対し、山崎幹事長は１７日、記者団に「これは破たんではない。政権への影響はない」と強調した。首相に近い森派幹部も「究極的には改革が進んでいるということだ。注入を公表したことで市場から必ず評価される」と述べ、小泉政権の構造改革路線を擁護した。

　◆民主・菅氏、政権交代を強調◆

　民主党の岡田幹事長は１７日、三重県川越町内で記者団に、「これまで金融機関は問題ないと言ってきた政府の責任が問われる。（衆参の）予算委員会で集中審議を求める」と語った。

　徳島県知事選応援のため徳島市入りした民主党の菅代表は、「これまで数十兆円の公的資金が金融危機回避のために使われたが、大手行の経営状況は良くなっていない。政権をいち早く代えないといけない」と批判した。

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