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(回答先: 1─3月期GDP、民需健闘も外需がマイナス [ロイター]【GDPデフレーターはマイナス3.5%】 投稿者 あっしら 日時 2003 年 5 月 16 日 16:51:24)
成長の牽引役であった輸出が前期比マイナス0.5%と減少したため、1-3月のGDP成長率は、前期比0.0%(同年率+0.0%)まで減速した。BNPパリバ証券会社・経済調査部チーフ・エコノミストの河野龍太郎さん(Ryutaro Kono/Chief Economist, BNP Paribas Securities(Japan) Ltd.)は、「マイナス成長は回避できたが、潜在成長(2−3%)を大幅に下回り、再び需給ギャップ(デフレギャップ) の拡大が始まった」と指摘する。
<1月にピーク打ち、現在は景気後退の初期局面> 4-6月は、個人消費、住宅投資、輸出が減少する可能性があり、「マイナス成長は避けられない」と見ている。「生産動向や輸出動向から判断すると、経済は1月にピー クを打った可能性があり、現在は景気後退の初期局面にある」と言う。在庫の広範囲な増加が見られないため、ミニ調整にとどまると予想するが、「累積的な下降圧力の最も高まる夏場にかけては、実体経済は厳しさを増す」と見る。10-12月以降の回復を想定しているが、内需の自律的な回復が全く期待できないため、これまで同様、米国経済次第となる。
<改善続いた設備投資、さらなる改善は期待できず> 個人消費は、ボーナスの落込みで急減した12月から若干持ち直したが、前期比+0.3%と低成長にとどまった。03年4−6月からは社会保障費の負担拡大もあり、個人消費の足をさらに引っ張る。 設備投資は、前期比+1.9%と緩やかな改善が続いた。改善の背景は、02年度の輸出企業の業績改善によってキャッシュフローが拡大していることがある。ただ、 輸出が減少傾向に転じたことから、設備投資に慎重になる企業も増えると見られ、「さらなる改善は期待できない」と言う。
<4−6月の輸出はさらに減少する見通し> 輸出は前期比マイナス0.5%まで減速した。米経済の回復の遅れを背景に、年明け以降、自動車輸出が大きく落込んだが、これが同部門の生産調整をもたらした。 鉱工業生産では、4月の企業の生産見通しが大きく下方修正されているが、「これは1−3月までは改善が続いていた情報通信・電子デバイスの生産見通しが悪化したことが大きい」。最終需要地である米国経済の低迷が、生産基地であるアジア地域の生産に波及し、日本から同地域への輸出減速につながり始めている。これにSARSの影響も加わるため、「4−6月の輸出はさらに減少する見通し」である。