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(回答先: 1−3月GDPはゼロ成長、輸出が不振 02年度の成長率は政府目標上回る [株ZAKZAK] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 5 月 16 日 17:45:10)
16日発表の1〜3月の実質国内総生産(GDP)は0.006%成長と、辛くもプラス領域に踏みとどまったが、名目では前期比0.6%減、総合的な物価の変動を示すGDPデフレーターは前年同期比でマイナス3.5%と、過去最大の下落幅を更新した。円高進行や新型肺炎「重症急性呼吸器症候群」(SARS)の影響など、景気失速の懸念材料は増えるばかりで、高まる一方のデフレ圧力から脱却する糸口は見つからない。
日本経済の不安材料は山積し、4〜6月期以降は実質マイナス成長に陥る可能性も高まっている。内閣府幹部は「消費と設備投資の内需の伸びは前期(02年10〜12月期)より高く、足もとの輸出もさほど悪くない。年度後半の景気回復という政府の見方は変わっていない」と強調しているが、米国経済の動向次第ではあっけなく水面下に沈む危険性もある。
輸出環境では、徐々に強まっているドル安・円高の動きがある。米政権内でドル安容認と受け取れる発言もあり、対米輸出はさらに冷え込みかねない。SARSの影響も増大している。日本企業にとって中国は生産、消費の拠点であり、長引けば打撃は深刻だ。第一生命経済研究所は、中国で年末までSARS流行の拡大が続けば、中国の年間成長率は1.7%低下し、日本の輸出も1%以上下押しされると試算している。
内需の柱の個人消費と設備投資は景気を押し上げる力強さはない。4月以降の動きとして、社会保障の負担増や発泡酒など台所を直撃する増税もある。せっかく伸び出した企業の設備投資の動きも、外需の勢いが名ければ、本格回復の道筋は描けない。
与党や経済団体からは補正予算編成をにらんだ要望が早くも出ている。竹中平蔵金融・経済財政担当相は同日の会見で「デフレの対応を従来以上にしっかり行う」と、状況の厳しさを認めた。しかし、赤字国債の増発などで身動きが取れない要素もあり、政策の手詰まり感は強まる一方だ。【荒木功】
[毎日新聞5月16日] ( 2003-05-16-21:17 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/keizai/20030517k0000m020104000c.html