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[日経] ユーロへの資金集中続く・奥田氏――相場を読む・外為
2003/05/15木曜日01:01
奥田壮一・あおぞら銀行金融市場部 シニアエコノミスト 外国為替市
場では、米国がドル安を容認するとの見方から、引き続きドルが売られ
やすい展開になるだろう。ただ、政府・日銀は一段の円高・ドル安進行
を阻止するために大規模な円売り介入に動くとみられ、円の高値も1
ドル=115円程度ではないか。今後1カ月は、1ドル=115―119円の
レンジでの取引を予想している。
スノー米財務長官は「ドル安容認」ともとれる発言をした。米国は自
国からの資金流出を警戒して「強いドル政策」の放棄を明確に宣言する
とは考えにくいが、緩やかなドルの下落をねらっているようだ。2004年
の米大統領選挙で再選をめざすブッシュ政権が産業界からの支持を取り
付けるには、輸出企業の競争力を高めるドル安が望ましいからだ。
こうした中、通貨当局者による「ユーロ高を歓迎する」という趣旨の
発言が目立つユーロに資金が集まりそうだ。1ユーロ=1.19ドル台、
140円台まで上昇する可能性が高い。ただ、6月に予定されている欧州
中央銀行の定例理事会では、利下げが実施されるとみている。そのため、
今後利下げ観測が広がれば、ユーロ売りが膨らむ場面もあるだろう。
[日経] 円115円台 日本側はスノー発言で介入に消極的に・ギルモア氏
2003/05/15木曜日07:59
【NQNニューヨーク=千葉茂】フォーリン・エクスチェンジ・アナリ
ティクスのパートナー、デービッド・ギルモア氏 円相場は14日、1ドル=
115円台に上昇した。日本政府・日銀は1ドル=116円ちょうどの水準を
守ろうとしたのだろうが、できなかった。スノー米財務長官が最近、介入に
否定的な見解を示したため、7カ国(G7)財務相会議を控え、日本政
府・日銀が介入に少し消極的になったと考えられる。12―14日の3日間
で2兆円前後とみられる介入規模が日本政府・日銀にとって最大だと思
う。円買い需要の方が多く、円は秋までに110円まで上昇する可能性が
出てきた。世界の株式で運用する機関投資家が、今は比率が低い日本株
の買い増しに走るとの観測があるためだ。日本政府が株式相場の支援策
を打ち出したことで、その動きに乗りたいとの思惑があるようだ。
米国債が上昇し、10年物国債の利回りが約45年ぶりの水準に低下した
ことは、介入資金が最終的には米国の長期債に流れるとの思惑も影響し
ていると思う。米政府が介入に否定的だとすると、利回りを低く抑制で
きなくなる恐れがあるため、米政府にとってはリスクとなる。本気で日
本政府・日銀の介入を止めようとはしないだろう。スノー長官はオニー
ル前長官と手法は若干違うが、両氏とも株式・債券相場を押し上げる意
図があるようだ。