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[日経] 株、代行返上の売り一巡を確信?好業績に「素直」な反応に安心
【NQN】24日午前の日経平均株価は続伸。上げ幅は一時100円を上回
り、取引時間中では2営業日ぶりに7900円台に乗せた。市場参加者から
は「相場の雰囲気がわずかだが良くなっている」と、明るい声が久しぶ
りに聞かれた。
注目されたのはキヤノン、日産自、JFEの上昇だ。いずれも好調な
業績見通しが手掛かりになって、素直に買いを集めた。これらの銘柄は
、これまで企業年金の代行返上に伴う換金売りなどの需給の悪さに押さ
れがちで、いくら良い業績内容が伝わっても買いの反応は鈍かった経緯
がある。
NTTドコモが1月16日に25万8000円の年初来高値を付けて以降、何
度も跳ね返された25万円の節目を上回ってきたことに着目する参加者も
いる。「代行返上の売りの代名詞」といわれる武田、ローム、トヨタも
そろって続伸していることで、「代行返上の売りはおおむね一巡した」
との見方が一段と強まった。
需給懸念が和らいで、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)に目
を向ける余裕も生じたようだ。前日には反応が限られた米国株高も、ダ
ウ工業株30種平均の8500ドル台回復や、ナスダック総合株価指数の約
4カ月ぶりの高値といった水準に、さすがに国内株式市場でも無視できな
くなったとも言えそうだ。
相場の地合いが回復しているときには悪いこともかすみがちになる。
本来であれば経済活動の打撃などに警戒を高めそうな新型肺炎、重症急
性呼吸器症候群(SARS=サーズ)の感染拡大。体温計メーカーの注
文殺到が伝わったテルモが急伸し、2001年11月以来になる2000円台を回
復した。簡易型の隔離設備を5月に発売するエアーテックもストップ高
買い気配。いまのところは買い材料として、もてはやされている。
もっとも日経平均の8000円台回復には、まだ距離がありそうだ。持ち
直したかに見えた大手銀行株は、前引けにかけて再び下げに転じる銘柄
もあり、不安定さは否めない。前日に年初来安値を更新したソニーも15
時の前3月期決算の発表を前に上値が重い。「このタイミングで株価対
策などの要人発言が出れば」と淡い期待を抱く参加者は少なくない。(
鎌谷智子)